成人の心肺蘇生時の胸骨圧迫の深さの目安はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
成人の心肺蘇生における胸骨圧迫の深さは、JRC蘇生ガイドライン2020において「少なくとも5cm、ただし6cmを超えない」と明確に定められている。これにより、適切な血流を確保しつつ、不必要な損傷を避けることが可能となる。選択肢の中でこの基準に最も合致するのは5cmである。
選択肢ごとの解説
- 1. 約2cmの胸骨圧迫の深さは、乳児や小児に対する心肺蘇生の目安であり、成人には浅すぎる。正しくは:成人では少なくとも5cmの深さが必要。選びやすい理由:小児に対する知識と混同しやすい。混同注意:乳児・小児の胸骨圧迫の深さ(約1/3胸郭厚、目安4cm/5cm)
- 2. 正解。日本蘇生協議会(JRC)のガイドライン2020では、成人の胸骨圧迫の深さは「少なくとも5cm、ただし6cmを超えない」と規定されている。選択肢の中では5cmが最も適切である。
- 3. 約8cmの胸骨圧迫は、成人の心臓や周囲臓器を損傷するリスクが高く、不適切である。ガイドラインでは6cmを超えないよう推奨されている。正しくは:胸骨圧迫の深さは少なくとも5cm、しかし6cmを超えない程度。選びやすい理由:深く押すほど効果があるという誤解から選ばれる可能性がある。混同注意:深く押すことの重要性と過剰な深さの区別
- 4. 約11cmの胸骨圧迫は、成人の心臓や周囲臓器に重篤な損傷を引き起こす可能性が極めて高く、禁忌である。正しくは:胸骨圧迫の深さは少なくとも5cm、しかし6cmを超えない程度。選びやすい理由:深く押すほど効果があるという誤解から選ばれる可能性がある。混同注意:強く押すことの重要性と過剰な深さの区別
国試ポイント
成人心肺蘇生法における胸骨圧迫の深さに関する正確な知識が問われている。具体的な数値基準を覚えているかが重要。
混同注意
乳児・小児の胸骨圧迫の深さ(乳児:約4cm、小児:約5cm)や、圧迫部位(胸骨下半分)と混同しやすい。また、『強く、速く、絶え間なく』という原則は理解していても、具体的な数値基準があやふやな場合、誤った選択肢を選びがち。
次に同じ論点が出たら
今後も蘇生ガイドラインの変更点や、小児・乳児の蘇生法との違い、および胸骨圧迫以外のCPRの要素(速さ、中断、リコイル)について、具体的な数値や手順が問われる可能性が高い。
関連知識
胸骨圧迫の速さ(100~120回/分)、中断時間の最小化(10秒以内)、完全な胸郭の戻り(リコイル)、人工呼吸との比率(30:2、単独の場合の継続)、AEDの使用手順。