深部体温に最も近いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
直腸温は、直腸が体腔内の臓器であり、血管が豊富で代謝活動が活発な臓器に囲まれているため、深部体温を最も正確に反映します。特に中枢神経系の温度変化と高い相関を示し、脳温に近い値を示します。
選択肢ごとの解説
- 1. 腋窩温は皮膚表面に近い温度であり、外部環境の影響を受けやすく、体温調節機能や発汗の有無によって変動しやすいため、深部体温を正確に反映しません。測定に時間もかかります。正しくは:深部体温の測定には適さないが、日常的なスクリーニングには用いられる。選びやすい理由:最も一般的で手軽な測定方法であるため、選びやすい。混同注意:一般的な体温測定方法としての手軽さと、深部体温の正確な測定を混同しやすい。
- 2. 口腔温は舌下動脈の影響を受け、深部体温に近い値を示しますが、飲食物の摂取や呼吸、口腔内の炎症などによって変動しやすく、測定の安定性に欠けます。また、乳幼児や意識障害のある患者には適用が困難です。正しくは:深部体温に近いものの、変動要因が多いため、より正確な測定には適さない。選びやすい理由:比較的簡便であり、多くの場面で用いられるため、深部体温の代表的な測定部位と誤解しやすい。混同注意:比較的簡便な測定方法であることと、最も正確な深部体温測定部位であることを混同しやすい。
- 3. 鼓膜温は鼓膜が視床下部と血流を共有しているため、深部体温を比較的よく反映するとされていますが、測定器の挿入角度や耳垢の有無、外耳道の炎症などによって測定値が変動しやすく、必ずしも安定した正確性があるわけではありません。正しくは:深部体温を反映するが、測定誤差が生じやすいため、最も正確とは言えない。選びやすい理由:非侵襲的で迅速な測定が可能であり、医療現場で広く用いられているため、正確な測定部位と誤解しやすい。混同注意:迅速性・簡便性があることと、最も正確な測定部位であることを混同しやすい。
- 4. 正解。直腸温は、直腸が体腔内の比較的閉鎖された環境にあり、血管分布が豊富で代謝活動の活発な臓器に囲まれているため、外部環境の影響を受けにくく、身体の深部温度を最も正確に反映します。特に中枢神経系の温度変化と高い相関性を示します。選びやすい理由:侵襲的であるため、日常的な測定では避けられがちだが、医学的には最も正確な深部体温である。混同注意:日常的な利便性と、医学的正確性を混同しやすい。
国試ポイント
深部体温の測定部位とその正確性について理解すること。
混同注意
口腔温や鼓膜温も深部体温に近いとされるが、直腸温が最も安定しており、外部環境の影響を受けにくいという点で優れていることを理解する。
次に同じ論点が出たら
深部体温の正確性を問う問題が出た場合、最も外部環境の影響を受けにくく、中枢臓器に近い部位であるかを確認して判断する。
関連知識
深部体温は、身体の中心部の温度であり、生命活動を維持するために一定に保たれる必要があります。視床下部によって体温が調節されています。体表面から測る体温(皮膚温)は環境の影響を受けやすいため、深部体温とは区別して考えられます。その他、膀胱温や食道温も深部体温測定に用いられることがあります。