呼吸パターンを図に示す。Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
チェーン-ストークス呼吸は、呼吸が徐々に深くなり、その後徐々に浅くなって、最終的に無呼吸となるサイクルを繰り返す特徴的な呼吸パターンです。このパターンは、心不全や脳疾患(特に脳幹部病変)などで見られ、脳の呼吸中枢が血液中の二酸化炭素濃度変化に対して過敏に反応することで生じると考えられています。与えられた図のうち、①がこの周期的な漸増漸減と無呼吸を繰り返す特徴を最もよく表しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。チェーン-ストークス呼吸は、呼吸が次第に深く速くなり、その後浅くゆっくりとなり、最終的に無呼吸になるサイクルを繰り返す特徴的なパターンです。選択肢①の図は、この呼吸パターンを正確に示しています。
- 2. 選択肢②は、規則的な深い呼吸の後に無呼吸が続くビオー呼吸(失調性呼吸)を示唆しています。チェーン-ストークス呼吸とは異なるパターンです。正しくは:この図はビオー呼吸(失調性呼吸)を示しており、深さもリズムも不規則で、無呼吸期が混じる呼吸パターンです。選びやすい理由:一見すると無呼吸期がある点でチェーン-ストークス呼吸と似ているように見えますが、呼吸の深さやリズムが不規則である点が異なります。混同注意:チェーン-ストークス呼吸(漸増漸減と無呼吸)とビオー呼吸(不規則な呼吸と無呼吸)
- 3. 選択肢③は、深く速い規則的な呼吸であるクスマウル呼吸を示唆しています。糖尿病性ケトアシドーシスなどで見られますが、チェーン-ストークス呼吸のような周期的な変化はありません。正しくは:この図はクスマウル呼吸を示しており、規則的な深い大呼吸が持続する呼吸パターンです。選びやすい理由:呼吸の深さという点では特徴的ですが、周期的な呼吸の変化や無呼吸期がないため、チェーン-ストークス呼吸とは異なります。混同注意:チェーン-ストークス呼吸(周期的な変化)とクスマウル呼吸(持続的な深大呼吸)
- 4. 選択肢④は、呼吸の回数が異常に少ない徐呼吸を示唆しています。チェーン-ストークス呼吸のような周期的な深さやリズムの変化はありません。正しくは:この図は徐呼吸を示しており、呼吸回数が異常に少ない呼吸パターンです。選びやすい理由:呼吸の異常パターンの一つですが、チェーン-ストークス呼吸の定義に合致しません。混同注意:様々な異常呼吸パターン
国試ポイント
異常呼吸パターン(チェーン-ストークス呼吸、クスマウル呼吸、ビオー呼吸など)の判別能力が問われています。それぞれの呼吸パターンの視覚的特徴を理解しているかが重要です。
混同注意
チェーン-ストークス呼吸とビオー呼吸(失調性呼吸)は、無呼吸期がある点で混同しやすいですが、チェーン-ストークス呼吸は漸増漸減の周期性があるのに対し、ビオー呼吸は呼吸が不規則で深さもリズムも一定しません。クスマウル呼吸は持続的な深呼吸で、無呼吸期がありません。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、まず『周期性のある呼吸変化か否か』を確認し、周期性があれば呼吸の深さの変化(漸増漸減)と無呼吸期の有無に注目してチェーン-ストークス呼吸を判断します。周期性がなく不規則であればビオー呼吸を疑います。持続的な深呼吸であればクスマウル呼吸を検討します。
関連知識
各呼吸パターンの原因疾患として、チェーン-ストークス呼吸は心不全、脳疾患(脳幹障害、脳圧亢進など)。クスマウル呼吸は糖尿病性ケトアシドーシス、腎不全によるアシドーシス。ビオー呼吸は延髄障害などが挙げられます。これらの関連性も理解しておくと良いでしょう。