Open-ended question〈開かれた質問〉はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
開かれた質問とは、患者が「はい」「いいえ」以外の言葉で自由に答えられるように促す質問形式です。これにより、患者の主観的な情報や感情、具体的な状況などを深く引き出すことができます。選択肢4は「どのように」という疑問詞を用いており、患者が自身の自宅での過ごし方について具体的に説明することを促すため、開かれた質問にあたります。他の選択肢はすべて「はい/いいえ」で答えられる閉じた質問です。
選択肢ごとの解説
- 1. この質問は「はい」か「いいえ」で答えられるため、情報を限定的にしか引き出せない閉じた質問です。正しくは:「頭痛はどのような感じですか?」「いつから頭が痛いですか?」のように具体的な状況を尋ねる質問に修正する必要があります。選びやすい理由:患者の体調を気遣う質問のように見えるため、適切なコミュニケーションと誤解される可能性があります。混同注意:質問の意図が「患者の苦痛を知りたい」ことと「開かれた質問の形式」を混同しやすいです。
- 2. この質問は「はい」か「いいえ」で完結しやすく、患者さんが睡眠について詳細を語るきっかけになりにくい閉じた質問です。正しくは:「昨晩の睡眠について、具体的にどのような様子でしたか?」「何時間くらい眠れましたか?」のように、具体的な情報や感想を促す質問に修正する必要があります。選びやすい理由:患者の体調を気遣う質問であるため、問題がない質問だと感じやすいです。混同注意:患者の状況を把握しようとする質問であることと、質問の形式(開かれた/閉じた)を混同しやすいです。
- 3. この質問も「はい」か「いいえ」で回答が終わってしまうため、患者さんの気分に関する詳細な情報や感情を引き出しにくい閉じた質問です。正しくは:「現在の気分はいかがですか?」「気分について何か気になることはありますか?」のように、患者さんが自由に表現できるような質問に修正する必要があります。選びやすい理由:患者の状態を気遣う意図が強いため、コミュニケーションとして適切だと誤解される可能性があります。混同注意:患者の体調を尋ねる質問であることと、質問の形式(開かれた/閉じた)を混同しやすいです。
- 4. 正解。この質問は「どのように」という疑問詞を含んでおり、患者さんが自分の言葉で具体的に自宅での状況や経験を自由に語ることを促すため、開かれた質問に該当します。これにより、看護師は患者さんの生活背景やQOLに関するより多くの情報を得ることができます。
国試ポイント
患者とのコミュニケーションにおける『開かれた質問(Open-ended question)』と『閉じた質問(Closed-ended question)』の基本的な区別と、それぞれの質問形式がどのような情報を引き出すのに適しているかを理解しているかを確認する問題です。特に、患者の主観的な情報や思いを引き出すための開かれた質問の重要性が問われています。
混同注意
患者さんの状態を気遣うような優しい表現の質問でも、回答が「はい/いいえ」に限定される場合は閉じた質問である、という点を混同しやすいです。質問の意図や言葉遣いだけでなく、回答がどの程度自由であるかという形式的な側面で区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後類似の問題が出題された場合は、質問文が「はい/いいえ」で答えられるか、それとも具体的な説明や意見を求める形になっているか、という質問の構造に注目して判断しましょう。「どのように」「どんな」「なぜ」「何が」などの疑問詞が含まれている質問は、開かれた質問であることが多いです。
関連知識
看護師のコミュニケーション技術、特に情報収集の基本として、開かれた質問と閉じた質問の使い分けは重要です。開かれた質問は患者の主訴や感情、背景情報を深く理解するために用いられ、閉じた質問は特定の事実確認や緊急時の迅速な情報収集に用いられます。