アルドステロンで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
アルドステロンは、腎臓の遠位尿細管や集合管に作用し、ナトリウムイオンの再吸収を促進し、カリウムイオンの排泄を促します。この作用により、体内の水分量が増加し、血圧の上昇に寄与します。この機序は、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)の最終段階として重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. アルドステロンは主に遠位尿細管と集合管に作用し、近位尿細管ではありません。正しくは:遠位尿細管と集合管に作用する。選びやすい理由:腎臓に作用するホルモンであるため、尿細管のいずれかに作用するという点では合っているように見えるかもしれません。混同注意:近位尿細管はNa+の再吸収の大部分が行われるため、アルドステロンが関係すると誤解しやすいです。
- 2. アルドステロンは副腎皮質の球状帯から分泌されるミネラルコルチコイドです。副腎髄質からはカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)が分泌されます。正しくは:副腎皮質の球状帯から分泌される。選びやすい理由:副腎から分泌されるという点では正しいですが、副腎の「髄質」という部位が誤りです。混同注意:副腎のどの部分からどのホルモンが分泌されるかという知識が曖昧だと間違えやすいです。
- 3. 正解。アルドステロンの主要な作用の一つは、腎臓の遠位尿細管や集合管においてナトリウムイオン(Na+)の再吸収を促進し、カリウムイオン(K+)の排泄を促進することです。これにより、体液量と血圧が維持されます。正しくは:記載の通りで正しい。選びやすい理由:ナトリウム再吸収は様々な要因によって調節されるため、他のホルモンとの関連で迷う可能性もあります。混同注意:ナトリウムとカリウムのどちらの動きを促進するか混同することがあります。
- 4. アルドステロンの分泌を強力に促進するのはアンジオテンシンIIです。アンジオテンシンIはレニンによってアンジオテンシノーゲンから生成され、その後アンジオテンシン変換酵素(ACE)によってアンジオテンシンIIに変換されます。正しくは:アンジオテンシンIIによって分泌が促進される。選びやすい理由:レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)に関連するホルモンであるため、アンジオテンシンの名が出ると正しいと誤解する可能性があります。混同注意:RAA系の各段階とそれに伴うホルモン作用の区別がついていないと、アンジオテンシンIとIIを混同しやすいです。
国試ポイント
アルドステロンの主な作用部位、分泌臓器、およびRAA系における役割を正確に理解しているかが問われます。特にナトリウムとカリウムの再吸収・排泄に対する影響は重要です。
混同注意
抗利尿ホルモン(ADH)や心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)など、他の体液調節に関わるホルモンとの作用の違いを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
アルドステロンの過剰分泌や不足が体液バランスと血圧にどのような影響を与えるか、その際の症状や治療法について考察できるか。
関連知識
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)の全体像、副腎皮質ホルモン(コルチゾールなど)との違い、低アルドステロン症や原発性アルドステロン症などの疾患との関連。