夜勤帯に看護師が病棟のトイレ内で倒れている患者を発見した。呼びかけても反応がない。この看護師が最初に実施すべきなのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
意識のない患者を発見した場合、まず周囲の安全を確保し、その後大声で助けを呼ぶか、ナースコールなどを用いて応援を要請することが最優先されます。これにより、複数の医療従事者で役割分担を行い、迅速かつ適切な心肺蘇生やその後の処置へと移行できます。単独で処置を開始するよりも、応援を得ることで救命の可能性が高まります。
選択肢ごとの解説
- 1. 患者の意識がなく反応がない場合、まずは応援を呼び、安全を確保した上で、心肺蘇生の手順に従って脈拍確認に進むのが一般的です。単独での脈拍確認は時間がかかり、応援を呼ぶのが遅れる可能性があります。正しくは:まず応援を呼び、その後脈拍を確認する。選びやすい理由:一次救命処置の重要なステップであるため、次に行うべきこととして迷う可能性があります。混同注意:意識不明の患者に対する対応として、脈拍確認は重要ですが、単独で直ちに行うべき最初の行動としては不適切です。
- 2. 胸骨圧迫は心停止が疑われる場合に行う重要な処置ですが、応援を呼んで助けを得ることが最優先です。単独で胸骨圧迫を開始すると、他の必要な処置(AEDの手配など)が遅れる可能性があります。正しくは:応援を呼んだ後、心停止が疑われる場合に胸骨圧迫を開始する。選びやすい理由:心肺蘇生法の一部として、一刻を争う処置であるため、すぐに実行すべきだと考えるかもしれません。混同注意:患者が無反応であるため、心停止の可能性を考え胸骨圧迫を急ぎたくなるが、応援要請が先である。
- 3. 正解。患者が意識不明で反応がない状況では、一刻も早く複数の医療従事者による対応が必要になります。単独では適切な処置を行うことが困難であり、応援を呼ぶことで役割分担ができ、迅速な蘇生処置につながります。これが最初の最優先行動です。選びやすい理由:他の救命処置を優先してしまいがちですが、応援要請がなければ次のステップにスムーズに進めません。混同注意:意識がない患者に対して、すぐに身体的介入を行いたい衝動に駆られるが、応援を呼ぶことでより確実な対応が可能となる。
- 4. AEDを取りに行くのは重要な行動ですが、まず応援を呼び、その上で応援者にAEDの手配を依頼するなど、役割分担を行うのが適切です。単独でAEDを取りに行くと、患者から離れる時間が生じ、状況の悪化を見逃す可能性があります。正しくは:応援を呼んだ後、応援者と協力してAEDを準備する。選びやすい理由:心停止の可能性を考えるとAEDの早期適用は重要であるため、すぐに取りに行くべきだと考えるかもしれません。混同注意:心停止に対する有効な手段としてAEDが挙げられるが、まずは応援を要請し、複数人での対応体制を整えることが先決である。
国試ポイント
意識不明の患者を発見した際の初期対応、特に医療現場における応援要請の重要性を理解しているか。単独での行動の限界とチームでの対応の必要性。
混同注意
意識不明の患者に対する一次救命処置の各ステップ(脈拍確認、胸骨圧迫、AED)は全て重要ですが、優先順位と、特に医療従事者が単独で発見した場合の最初の行動として「応援要請」が最も重要であることを区別できるか。
次に同じ論点が出たら
応援者が到着した後、共同で患者の意識レベル、呼吸、循環を確認し、必要に応じて心肺蘇生を開始し、AEDを適用する判断を行う。
関連知識
一次救命処置(BLS)のガイドライン、院内における緊急時対応プロトコル。