男性の導尿でカテーテルを挿入するとき、体幹に対する頭部側からの挿入角度はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
男性の尿道は恥骨下で一度湾曲しており、カテーテル挿入時に尿道損傷や穿孔のリスクを避けるため、陰茎を体幹に対して80〜90度(ほぼ垂直)に挙上することで、この尿道の湾曲をまっすぐにする必要があります。これにより、カテーテルが抵抗なくスムースに膀胱へ到達できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 陰茎を体幹に対して0〜10度の角度にすると、尿道のS字カーブが強調され、カテーテルが尿道壁に当たり損傷するリスクが高まります。特に恥骨下の湾曲が解消されず、カテーテルがスムーズに挿入できません。正しくは:80〜90度選びやすい理由:直感的に「まっすぐ」に近いと感じるかもしれないが、尿道の解剖学的な湾曲を考慮していないため不適切。混同注意:陰茎をリラックスした状態の角度。
- 2. 陰茎を体幹に対して40〜50度の角度にしても、尿道のS字カーブ、特に恥骨下の湾曲を十分に解消するには不十分です。カテーテルが尿道壁に抵抗なく進みにくく、患者に苦痛を与えたり尿道損傷のリスクがあります。正しくは:80〜90度選びやすい理由:中間的な角度であり、ある程度の挙上はしているため選びやすいかもしれない。しかし、解剖学的な最適解ではない。混同注意:誤った推測で最適な角度を見誤る。
- 3. 正解。男性の尿道は恥骨下で一度湾曲しており、カテーテル挿入時に尿道損傷や穿孔のリスクを避けるため、陰茎を体幹に対して80〜90度(ほぼ垂直)に挙上することで、この尿道の湾曲をまっすぐにする必要があります。これにより、カテーテルが抵抗なくスムースに膀胱へ到達できます。
- 4. 陰茎を体幹に対して120〜130度、つまり体幹よりも後方に倒すような角度は、尿道の自然な走行とは逆方向に湾曲を強めることになり、カテーテルの挿入を非常に困難にするだけでなく、重度の尿道損傷や穿孔を引き起こす可能性が極めて高いです。正しくは:80〜90度選びやすい理由:極端な角度であり、選びにくいと考えられる。しかし、尿道の解剖学的な知識が不足している場合、誤って選択する可能性も否定できない。混同注意:尿道の湾曲を直線化する方向と逆方向へ陰茎を引くこと。
国試ポイント
男性の導尿におけるカテーテル挿入時の適切な陰茎挙上角度を覚える。尿道の解剖学的特徴を理解することが重要。
混同注意
女性の導尿では尿道が短く直線的なため、男性のような角度調整は不要であることと混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
男性の導尿におけるカテーテル挿入時の陰茎の挙上角度を問われたら、尿道のS字カーブをまっすぐにする角度(80〜90度)を選ぶ。
関連知識
男性の尿道はS字状にカーブしており、特に恥骨結合下で角度が付いている。導尿時のカテーテル操作は愛護的に行い、抵抗がある場合は無理に挿入せず、体位や角度の再調整、潤滑剤の追加などを検討する。