床上で排便しやすい体位はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Fowler位は、上半身を30~60度起こした体位であり、腹圧をかけやすくなるため、重力の作用も加わり床上での排便を促進する。重力と腹圧の両方を有効活用できる体位である。
選択肢ごとの解説
- 1. 仰臥位は腹圧をかけにくく、重力も排便の助けとなりにくいため、床上での排便には適さない。特に便が直腸に到達している場合でも、自力での排便は困難である。正しくは:腹圧をかけやすく、重力も利用できるFowler位。選びやすい理由:一般的に安静臥床時にとられる体位であるため、そのまま排便も可能と考えてしまうかもしれない。混同注意:安静時の基本的な体位と、排便に適した体位。
- 2. 側臥位も仰臥位と同様に、腹圧を十分にかけにくく、重力も排便を促進する方向には働きにくいため、床上での排便には適さない。特に左側臥位は浣腸時に用いられることがあるが、排便そのものには不向きである。正しくは:腹圧をかけやすく、重力も利用できるFowler位。選びやすい理由:体位変換の選択肢の一つであり、安楽な体位と勘違いする可能性がある。混同注意:安楽な体位と、排便に適した体位。
- 3. Sims位(Simsuシムスx位)は、左側臥位からうつ伏せ気味にした体位で、主に直腸診や浣腸の際に用いられる体位である。排便そのものには腹圧をかけにくく不向きである。正しくは:腹圧をかけやすく、重力も利用できるFowler位。選びやすい理由:浣腸や直腸検査で用いられる体位であるため、排便と関連付けて考えてしまう可能性がある。混同注意:浣腸や直腸診に適した体位と、排便に適した体位。
- 4. 正解。Fowler位は、上半身を30~60度起こすことで、横隔膜が下がり腹腔内容物が下方へ移動しやすくなる。これにより腹圧をかけやすくなり、重力も排便を促進する方向に働くため、床上での排便がしやすい体位である。選びやすい理由:排便姿勢として自然な座位に近い体勢であるため、直感的に選びやすい。混同注意:特定の医療処置に適した体位ではなく、生理的な排便を促す体位。
国試ポイント
排泄援助における安楽な体位と、それが排泄に与える影響を理解する。
混同注意
仰臥位や側臥位が排便に適さない理由(腹圧のかけにくさ、重力の影響)と、Fowler位の利点を混同しない。
次に同じ論点が出たら
床上での排便援助において、腹圧をかけやすく重力も利用できる体位がどれかを判断の基準とする。
関連知識
排便を促進する他の要因として、温罨法、腹部マッサージ、水分摂取、食物繊維の摂取などがある。また、摘便や浣腸を実施する際の体位についても関連付けて覚える。