成人に対する一次救命処置〈BLS〉において、胸骨圧迫と人工呼吸との回数比で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
成人に対する一次救命処置(BLS)では、一般的に救助者の人数にかかわらず、胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の比率(30対2)で実施することが推奨されています。これは、心停止時に最も重要な血流維持を目的とした胸骨圧迫の中断時間を最小限にしつつ、肺に酸素を供給するためです。
選択肢ごとの解説
- 1. 成人に対する一次救命処置において、胸骨圧迫と人工呼吸の回数比は20対1ではありません。この比率はガイドラインで推奨されていません。正しくは:適切な回数比は30対2です。選びやすい理由:数字の組み合わせで、実際の比率と似たような数字が提示されると誤解しやすいですが、正確なガイドラインを覚える必要があります。混同注意:他の年齢層(例えば乳児や小児で医療従事者が2人の場合など)の蘇生比率と混同することがあります。
- 2. 成人に対する一次救命処置において、胸骨圧迫と人工呼吸の回数比は20対2ではありません。この比率はガイドラインで推奨されていません。正しくは:適切な回数比は30対2です。選びやすい理由:20という数字は小児の人工呼吸回数(救助者が一人の場合)で関連性があるため、混同を招きやすいですが、成人BLSの比率とは異なります。混同注意:人工呼吸の回数「2」は正しいですが、胸骨圧迫の回数が異なります。
- 3. 成人に対する一次救命処置において、胸骨圧迫と人工呼吸の回数比は30対1ではありません。胸骨圧迫30回は正しいですが、人工呼吸の回数が異なります。正しくは:適切な回数比は30対2です。選びやすい理由:胸骨圧迫の「30」は正しいので、人工呼吸の回数を誤って選択しがちです。両方の数字を正確に記憶する必要があります。混同注意:人工呼吸の「1」は、かつての小児蘇生ガイドラインで言及されたことがあったり、印象に残りやすいため、誤って選択されることがあります。
- 4. 正解。成人に対する一次救命処置(BLS)の国際ガイドラインでは、単独の救助者または複数の救助者がいる場合でも、胸骨圧迫と人工呼吸の回数比は30対2と定められています。これにより、途切れることなく効果的な胸骨圧迫を優先しつつ、適切な換気も確保されます。正しくは:この選択肢が正しいです。選びやすい理由:他の誤った比率と比べて、正確な知識があれば迷うことはありません。混同注意:小児や乳児のBLS、または専門家による二次救命処置(ACLS)における気管挿管後の蘇生比率などと混同しないように注意が必要です。
国試ポイント
一次救命処置(BLS)における成人・小児・乳児の胸骨圧迫と人工呼吸の回数比、胸骨圧迫の深さ、速さ、人工呼吸の方法など、具体的な実施手順に関する知識は国家試験で頻繁に出題されます。特に成人BLSの基本プロトコルは必須の知識です。
混同注意
小児や乳児のBLSの比率(例えば、救助者が2人以上の場合の15対2)や、気管挿管されている場合の人工呼吸の頻度(胸骨圧迫と独立して約6秒に1回)と混同しやすいです。また、心臓マッサージの深さや速さに関する数値も、合わせて問われることがあります。
次に同じ論点が出たら
この問題に正答できた場合、成人BLSの基本的なプロトコルを理解していると言えます。次は、小児・乳児のBLSにおける回数比、胸骨圧迫の深さ、速さの違い、またはAEDの使用方法に関する具体的な手順について学習すると良いでしょう。
関連知識
BLSの手順(反応の確認、応援要請と119番通報、AED要請、気道確保、呼吸確認、胸骨圧迫、人工呼吸、AEDの使用)、質の高い胸骨圧迫の重要性(強く速く、中断を最小限に、完全に胸郭を戻す)、AEDの適応と操作手順。