経鼻経管栄養法で胃液が吸引できることを確認するタイミングはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
経鼻経管栄養法において、胃液の吸引によってチューブが胃内に適切に留置されていることを確認することは、栄養剤の誤嚥を防ぐために極めて重要です。この確認は、栄養剤を投与する直前、つまりチューブを使用するたびに必ず実施されるべき安全管理の基本となります。これにより、チューブが気道に入り込んでいる、または十二指腸などに深く入りすぎているといった誤留置のリスクを排除し、安全な栄養投与を保証します。
選択肢ごとの解説
- 1. 覚醒時は患者の状態を確認する重要なタイミングですが、経管栄養のチューブ位置確認とは直接的な関連性が低いです。チューブの位置確認は栄養剤投与前に毎回行うべき手順です。正しくは:胃液吸引によるチューブ位置確認は、経管栄養剤の投与直前に行います。選びやすい理由:覚醒時に患者の状態変化があった場合に確認が必要だと誤解するかもしれない。混同注意:患者の意識レベル確認とチューブ位置確認を混同する。
- 2. 入眠前は患者が安静になる時期ですが、このタイミングで胃液を吸引してチューブ位置を確認する必要性はありません。主な目的は栄養剤の安全な投与です。正しくは:胃液吸引によるチューブ位置確認は、経管栄養剤の投与直前に行います。選びやすい理由:夜間など、長時間栄養剤が留置される場合に確認が必要だと誤解するかもしれない。混同注意:チューブの固定状態確認と、毎回必要とされる位置確認を混同する。
- 3. 正解。経鼻経管栄養剤を安全に投与するためには、チューブの先端が確実に胃内に留まっていることを確認する必要があります。誤って気道に入っていた場合、致命的な合併症につながるため、投与直前の胃液吸引による確認は必須の安全手順です。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:特になし。これは正しい知識に基づいています。混同注意:他の確認方法(聴診など)との優先順位を混同する可能性があるが、胃液吸引は最も確実な方法の一つである。
- 4. 経管栄養剤の投与終了時には、胃液吸引によるチューブ位置確認を行う必要はありません。投与が終了しているため、この時点での位置確認は安全確保の目的とは異なります。通常はチューブのフラッシュなどを行います。正しくは:胃液吸引によるチューブ位置確認は、経管栄養剤の投与直前に行います。選びやすい理由:投与の前後で確認が必要だと考えるかもしれないが、最も重要なのは投与前である。混同注意:投与後のチューブ管理(クランプ、フラッシュなど)と、投与前の位置確認を混同する。
国試ポイント
経鼻経管栄養法における安全管理の基本を理解しているか、特にチューブの位置確認の重要性とタイミングを把握しているかが問われています。誤嚥防止のための看護師の役割が焦点となります。
混同注意
チューブの固定状態の確認、聴診による確認、X線による確認など、他のチューブ管理や確認方法と、胃液吸引による投与直前の確認の意義を混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
胃液が吸引できない場合や、胃液の性状が異常な場合の次の看護判断。
関連知識
経鼻経管栄養法の合併症(誤嚥性肺炎、気胸、チューブの閉塞など)、チューブの位置確認方法(胃液吸引、聴診、X線確認、pH測定など)、各確認方法のメリット・デメリットと実施頻度、栄養剤の種類と投与速度、体位の調整など。