クラウス,M.H.とケネル,J.H.が提唱した絆"ボンディング"について適切な記述はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
クラウスとケネルは、出産直後の特定の感受性期間における母子の皮膚接触やアイコンタクトなどの相互作用が、親のボンディング(新生児への愛着形成)を促進すると提唱しました。ボンディングは、生得的なものではなく、また主に親が子どもに対して築くものです。
選択肢ごとの解説
- 1. ボンディングは、生得的な特性ではなく、新生児期の特定の期間における相互作用を通じて形成されるプロセスです。正しくは:これは、特定の期間に形成されるプロセスである。選びやすい理由:親子の絆は自然なものという誤解から選んでしまう可能性がある。混同注意:愛着と混同されることがあるが、ボンディングはより初期の、生理学的な結びつきに焦点を当てている。
- 2. 同調性(シンクロニー)は、ボンディングが形成された後に見られる母子相互作用の質の表現であり、ボンディングそのものの定義ではありません。正しくは:これは母子相互作用の質を示す概念の一部である。選びやすい理由:母子関係の良好な状態を表す言葉として、ボンディングと混同しやすい。混同注意:ボンディングは初期の絆形成、同調性は形成された絆の中での具体的な相互作用のパターンを指す。
- 3. 正解。クラウスとケネルは、出産直後の母子間の皮膚接触(スキンシップ)などの相互作用が、ボンディングの形成を促進すると強調しました。正しくは:選択肢は適切です。混同注意:他の選択肢がボンディングの定義や特性を誤解させているため、正しい選択肢として認識しやすい。
- 4. クラウスとケネルのボンディングの概念は、主に親(特に母親)が新生児に対して抱く強い愛着と保護の感情の形成過程を指します。子どもが親に対して築く愛着(アタッチメント)とは異なる概念です。正しくは:これは主に親が子どもに対して築き上げるものである。選びやすい理由:「絆」という言葉から、相互的な関係を想像しやすいが、ボンディングは主に親から子への初期の愛着形成を指す。混同注意:ボンディングは親から子への絆、アタッチメントは子から親への絆と理解すると区別しやすい。
国試ポイント
クラウスとケネルの『ボンディング』と、ボウルビーの『アタッチメント』の違いを明確に理解しているか、そしてボンディングが形成されるメカニズムを把握しているかが問われる。ボンディングが『親から子へ』の初期の愛着形成を指し、相互作用によって促進される点が重要。
混同注意
ボンディングとアタッチメントの混同。ボンディングと母子間の同調性の混同。
次に同じ論点が出たら
ボンディングが形成されなかった場合の母子への影響について判断できるか。
関連知識
ボウルビーのアタッチメント理論、感受性期(クリティカルピリオド)、カンガルーケア。