災害時の医療を支える体制で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
災害対策基本法は、災害予防、災害応急対策、災害復旧に関する国の施策や地方公共団体の責務を定める基本法であり、防災計画の作成がその重要な柱として規定されています。これにより、国、都道府県、市町村がそれぞれの地域の実情に応じた防災計画を策定し、災害に備える体制を整備することが義務付けられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 地域災害拠点病院は都道府県知事が指定する施設であり、市町村が指定するものではない。正しくは:地域災害拠点病院は都道府県知事が指定する。選びやすい理由:市町村も災害対応の主体であるため、関連があるように思える。混同注意:災害拠点病院の指定主体と勘違いしやすい。
- 2. 正解。災害対策基本法は、国の防災基本計画、都道府県の地域防災計画、市町村の地域防災計画の策定を規定しており、災害対応の基本となる法律である。正しくは:記載の通りで正しい。選びやすい理由:条文の具体的な内容まで把握していないと判断に迷う可能性がある。混同注意:他の災害関連法規との区別が曖昧な場合。
- 3. トリアージは、多数の傷病者が発生した際に、限られた医療資源を最大限に活用し、より多くの命を救うために、治療の緊急度と重症度に基づいて優先順位を決定するものである。救命困難な患者の治療を優先するのではなく、救命可能な患者を優先し、多くの命を救うことを目的とする。正しくは:トリアージは、限られた医療資源を有効活用し、より多くの救命を目的として、傷病者の緊急度・重症度に応じて治療の優先順位を決定する。選びやすい理由:重症患者への対応という点で混同しやすい。混同注意:トリアージの目的と実際の運用を混同しやすい。
- 4. DMAT(災害派遣医療チーム)は、災害急性期に活動する専門的な医療チームであり、その活動内容は多岐にわたるが、主に生命危機に瀕した傷病者の救命治療や搬送などを担当する。精神科医療および精神保健活動を専門的に行うのはDPAT(災害派遣精神医療チーム)である。正しくは:災害派遣医療チーム〈DMAT〉は、災害急性期に活動し、傷病者の救命治療や搬送などを行う。選びやすい理由:DMATも精神的ケアの必要性を認識しているため、混同しやすい。混同注意:DMATとDPATの役割を混同しやすい。
国試ポイント
災害時の医療体制に関する基礎知識(災害対策基本法、災害拠点病院、トリアージ、DMATなど)が問われています。それぞれの組織や制度の役割、指定主体、目的などを正確に理解していることが重要です。
混同注意
災害医療に関する様々な用語(DMAT, DPAT, 災害拠点病院など)の役割や管轄が混同されやすい。特に、名称が似ているチームや機関の専門分野を明確に区別することが求められます。
次に同じ論点が出たら
災害発生時の状況に応じた看護師の役割や倫理的判断についても学習を深めることが望ましい。
関連知識
災害対策基本法、災害救助法、国民保護法、災害拠点病院の役割、DMAT・DPATの活動内容、トリアージの原則と分類(START法など)