受胎のメカニズムで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
受精は、排卵された卵子と精子が出会う場所として、卵管の膨大部で最も頻繁に発生します。これは解剖学的な構造と機能から理にかなっています。
選択肢ごとの解説
- 1. 排卵は黄体形成ホルモン(LH)の分泌が急激に増加するLHサージによって引き起こされます。LHの減少は排卵の抑制または排卵後の黄体機能維持に関わります。正しくは:排卵は黄体形成ホルモン(LH)の分泌が急激に増加して起こる。選びやすい理由:ホルモンが関与している点は正しいが、その変動の方向性が逆。混同注意:LHとFSHの役割、またその分泌量の変化と排卵のタイミングを混同しやすい。
- 2. ヒト卵子の受精能力は排卵後約24時間(通常12〜24時間)と非常に短いです。72時間は精子の生存期間に近い情報です。正しくは:卵子の受精能力は排卵後約24時間持続する。選びやすい理由:受精に関わる時間の概念は正しいが、卵子の持続時間が精子の持続時間と混同されやすい。混同注意:卵子と精子の生存期間や受精能力の持続時間を混同しやすい。
- 3. 正解。受精は、卵管の最も太い部分である卵管膨大部で起こるのが生理学的に最も一般的です。ここで卵子と精子が出会います。正しくは:この記述は正しい。選びやすい理由:卵管内の特定の場所であることが重要。混同注意:子宮内や卵巣付近と混同する可能性。
- 4. 受精卵は受精後6〜7日ころに子宮内膜への着床を始め、着床が完了するのは受精後12日ころです。受精後2日ではまだ卵管内を移動している段階です。正しくは:受精後約6〜7日で受精卵は着床を開始する。選びやすい理由:受精後の日数経過が正しい情報だが、着床完了までにはもっと時間がかかる。混同注意:受精後の胚の移動、分割、そして着床までの各段階の時間を混同しやすい。
国試ポイント
受胎の基本的なメカニズム、特に排卵に関わるホルモンの役割、卵子・精子の受精能力の持続時間、受精が起こる場所、および着床までの過程における時間経過に関する正確な知識が問われています。
混同注意
卵子の受精能力持続時間と精子の受精能力持続時間、排卵と着床の期間を混同しやすい。また、各種ホルモンの作用を逆に解釈するミスも起こりやすい。
次に同じ論点が出たら
受精後の卵管内の移動や、胚盤胞形成までのプロセス、着床に必要な条件について説明できるか。
関連知識
女性生殖器の解剖学的構造と機能、ホルモンによる月経周期の調節、受精から着床までの胚発生の各段階。