外性器異常が疑われた新生児の親への対応として適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
外性器に異変がある新生児の場合、出生時に性別を確定できないことがあります。この場合、保護者の精神的負担を考慮し、性別を保留したまま出生届を提出できる制度があります。これは児の性分化疾患の可能性も視野に入れ、確定診断までの間、保護者に考える時間と情報提供の機会を与えるための支援です。
選択肢ごとの解説
- 1. 外性器に異変が見られる場合、性別の判断が困難であるため、安易に性別を確定して告げるべきではありません。後に性別が異なる可能性があり、保護者に大きな混乱と精神的負担を与える可能性があります。正しくは:性別を明確に告げるのではなく、性別の判断が難しい状況であることを丁寧に説明し、必要な検査や今後の見通しについて情報を提供する。選びやすい理由:早く性別を知りたいと考える保護者の気持ちを推測してしまい、誤って選択しやすい。混同注意:一般的な新生児における性別の告知と、性分化疾患が疑われる場合の対応。
- 2. 外性器に異変がある場合、内性器にも異常がある可能性は十分に考えられます。安易に「内性器には異常がない」と伝えることは、事実と異なる可能性があり、保護者に誤った安心感を与え、その後の診断・治療への理解を妨げる可能性があります。正しくは:内性器の評価には超音波検査や染色体検査などが必要であり、現時点では判断できない旨を伝えるか、検査結果を待つ必要があることを説明する。選びやすい理由:保護者の不安を軽減しようという意図で、つい言ってしまいやすい言葉と捉えられがち。混同注意:確定診断前の不確かな情報提供と、不確定な状況での適切な説明。
- 3. 性器の異変は、児と保護者の早期接触を見送る直接的な理由にはなりません。早期母子接触は愛着形成や母乳育児の促進に重要であり、特別な医療的理由がない限り推奨されるべきです。外性器の異変があっても、児の健康状態が安定していれば早期接触を促すべきです。正しくは:児の全身状態が安定していれば、性器の異変があっても早期母子接触を推奨する。選びやすい理由:出生時の性器の異変が、児の異常と捉えられ、早期接触がためらわれる状況であると誤解しやすい。混同注意:医療的な理由で早期接触が制限される場合(例:児の呼吸状態が不安定)と、性器の異変だけで制限すべきではない状況。
- 4. 正解。外性器に異変が見られ性別が確定できない新生児の場合、出生届の性別欄を保留したまま提出することが可能です。これは、保護者が性別の確定診断を待つ間、児の法的な手続きを進められるようにするための配慮であり、保護者の精神的負担を軽減する適切な支援策です。選びやすい理由:正しい知識がなければ、出生届には必ず性別を記載しなければならないと考えがちである。混同注意:一般的な出生届の提出方法と、特別な事情がある場合の対応。
国試ポイント
性分化疾患の可能性のある新生児への、出生届に関する適切な法的・心理的支援。
混同注意
通常の出生届提出期限(生後14日以内)と、性別保留に関する特例の区別。
次に同じ論点が出たら
外性器に異変がある新生児の保護者への支援に関する問題では、まず性別の確定が難しい状況であることを理解し、その上で保護者の心理的負担軽減と適切な情報提供に資する選択肢が正しいと判断する。
関連知識
性分化疾患(DSD: Differences of Sex Development)の概念、その診断プロセス(染色体検査、内分泌検査など)、およびそれに関連する倫理的・心理的支援の重要性。