ハヴィガースト, R. J.の発達課題で善悪の区別を学習するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ハヴィガーストの発達課題において、乳幼児期(0~6歳)には「善悪の区別と良心の形成を学ぶ」という重要な課題が設定されています。これは、倫理観の基礎を築く最も初期の段階です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ハヴィガーストの発達課題において、乳幼児期(0~6歳)には「善悪の区別と良心の形成を学ぶ」という課題が含まれています。これは、倫理観の基礎を築く重要な時期です。正しくは:正しい選択肢です。選びやすい理由:児童期や青年期でも倫理観は発展しますが、善悪の区別の学習自体は乳幼児期に始まるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:乳幼児期は、遊びやしつけを通じて基本的な社会規範を内面化し始める時期です。
- 2. 児童期(6~12歳)の発達課題には、「読み書き計算の技能を学ぶ」「良心、道徳、価値観を発達させる」などがありますが、善悪の区別の"学習"自体は乳幼児期から始まっています。児童期はそれをより発展させ、社会的な規範や道徳性を深く理解する段階です。正しくは:児童期は善悪の区別を発展させる時期ではありますが、区別の"学習"の開始時期としては乳幼児期がより適切です。選びやすい理由:児童期に道徳性が発達するため、善悪の区別を学ぶ時期と誤解しやすいですが、その基礎は乳幼児期に築かれます。混同注意:児童期はより複雑な社会的ルールや集団内での道徳性を学ぶ時期です。
- 3. 青年期(12~18歳)の発達課題は、「自己の身体を受け入れる」「男女の役割を達成する」「情緒的に親から独立する」「価値観と倫理体系を確立する」など、より高度な自己同一性の確立と社会性の獲得が中心となります。善悪の区別を学ぶ段階ではありません。正しくは:青年期は確立された善悪の基準に基づいて、自分自身の価値観や倫理体系を構築する時期です。選びやすい理由:価値観と倫理体系の確立が課題であるため、善悪の区別と混同しやすいですが、これはすでに学習した区別を基盤とするものです。混同注意:青年期は自己の内面的な葛藤や社会との関わりの中で、より高度な倫理観を形成する時期です。
- 4. 中年期(30~60歳)の発達課題は、「市民的・社会的責任を果たす」「経済的水準を維持する」「成熟した親子関係を確立する」など、成人としての社会貢献や家庭運営に重点が置かれます。善悪の区別を学ぶ時期ではありません。正しくは:中年期は人生経験を通して培われた倫理観を基盤に、社会や家庭における役割を果たす時期です。選びやすい理由:中年期に経験からくる道徳的な判断が多くなるため、善悪の区別と関係があるように思えるかもしれませんが、課題の焦点が異なります。混同注意:中年期は、すでに確立された倫理観を基に社会的な役割を遂行する時期です。
国試ポイント
ハヴィガーストの発達課題は、各ライフステージにおける主要な学習目標や適応課題を理解する上で重要です。特に乳幼児期、児童期、青年期といった各段階でどのような能力や社会性が獲得されるかを把握しておくことが求められます。
混同注意
児童期や青年期にも道徳性や倫理観の発達に関する課題がありますが、設問は「善悪の区別を学習する」という初期段階に焦点を当てているため、乳幼児期が正答となります。各時期の課題の具体的な内容を正確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
各発達段階の主要な課題を一覧で確認し、それぞれの時期にどのような能力や特性が獲得されるのかを具体的にイメージできるようにする。特に、「〜を学ぶ」「〜を確立する」「〜を受け入れる」といった動詞の違いに注意して理解を深める。
関連知識
ハヴィガーストの発達課題は、乳幼児期、児童期、青年期、成人前期、中年期、老年期の6段階に分けられ、それぞれの時期に達成すべき心理的・社会的課題が定義されています。エリクソンやピアジェの発達理論との関連性も学習しておくと良いでしょう。