モルヒネの副作用(有害事象)はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
モルヒネをはじめとするオピオイド系鎮痛薬は、腸管のμ受容体に作用して蠕動運動を抑制し、消化管内容物の通過時間を延長させることで便秘を引き起こします。これはオピオイド使用患者に高頻度で発生する避けがたい副作用であり、適切な対策が必要です。
選択肢ごとの解説
- 1. モルヒネは凝固系に直接作用し、出血を促進するような副作用は一般的ではありません。正しくは:モルヒネの主な副作用には出血は含まれません。選びやすい理由:他の薬剤の副作用と混同しやすいかもしれません。混同注意:抗凝固薬やNSAIDsなど、出血リスクを高める薬剤と混同されることがあります。
- 2. 正解。モルヒネは消化管の蠕動運動を抑制し、腸管内容物の通過時間を延長させるため、便秘は高頻度で発生する副作用です。選びやすい理由:便秘はオピオイド系鎮痛薬で非常に一般的な副作用であるため、見落としがちですが重要です。混同注意:他の消化器症状(悪心、嘔吐)と並んで重要な副作用です。
- 3. モルヒネは血管拡張作用を持つことがあり、一般的には血圧を上昇させるというよりは、むしろ低下させることがあります。高血圧はモルヒネの一般的な副作用ではありません。正しくは:モルヒネは血管拡張作用により血圧を低下させる可能性があります。選びやすい理由:他の心血管系に影響を与える薬剤と混同する可能性があります。混同注意:興奮作用を持つ薬剤や、基礎疾患による血圧変動と混同されることがあります。
- 4. モルヒネは消化管粘膜に直接的な障害を与えることは一般的ではありません。粘膜障害は抗がん剤などでよく見られる副作用です。正しくは:モルヒネが直接的に粘膜障害を引き起こすことは稀です。選びやすい理由:消化器系の副作用全般と混同しやすいかもしれません。混同注意:口内炎や腸炎など、別の薬剤による粘膜障害と混同されることがあります。
国試ポイント
オピオイド系鎮痛薬の主な副作用を正確に理解しているかが問われます。特に便秘はQOLに大きく影響するため、看護師として必ず押さえるべき知識です。
混同注意
オピオイドの副作用として悪心・嘔吐、眠気、呼吸抑制などがありますが、便秘も非常に重要で頻度が高いです。これらと高血圧や出血などの直接的な関連がない副作用を区別することが求められます。
次に同じ論点が出たら
モルヒネを投与する際の患者指導で便秘対策についてどのように説明すべきか、具体的な緩下剤の種類や服用方法を提案できるか。
関連知識
オピオイドによる便秘の管理には、緩下剤の予防的な使用や食事指導、水分摂取の促進などが含まれます。また、オピオイド誘発性便秘治療薬(OIC薬)もあります。