標準予防策〈スタンダードプリコーション〉において、創傷や感染のない患者への援助で使い捨て手袋が必要なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
標準予防策(スタンダードプリコーション)は、感染の有無にかかわらず、全ての患者さんの血液、体液、分泌物(汗を除く)、排泄物、損傷のある皮膚、粘膜に接触する可能性のあるすべての場面で適用される感染対策です。口腔ケアでは、唾液、血液、粘膜からの滲出液など、体液に接触する可能性が高いため、使い捨て手袋の着用が必須となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 患者さんの皮膚が健康で損傷がなく、体液への接触が予測されない手浴では、通常、使い捨て手袋は不要です。一般的な清潔操作として行われます。正しくは:手浴の補助時には、手袋の着用は必須ではありません。選びやすい理由:清潔ケアなので必要だと誤解するかもしれませんが、体液接触リスクが低いため不要です。混同注意:患者との直接接触があるため必要と思われがちですが、分泌物の接触がなければ不要です。
- 2. 患者さんの頭皮に傷がなく、血液や体液の付着が予測されない洗髪では、使い捨て手袋の着用は通常不要です。必要に応じて、介助者の手荒れ予防のために着用を検討することはありますが、標準予防策上の必須事項ではありません。正しくは:洗髪の実施時には、手袋の着用は必須ではありません。選びやすい理由:水が飛散するため、感染対策として必要と考えるかもしれませんが、体液接触リスクが低いため不要です。混同注意:シャンプーなど薬剤を使用するため必要と考えがちですが、標準予防策の観点からは直接の体液曝露がなければ不要です。
- 3. 正解。口腔ケアでは、唾液、血液、口腔粘膜からの滲出液など、体液に接触する可能性が非常に高いため、標準予防策として使い捨て手袋の着用が必須です。患者さんに感染がなくても、自身の感染予防と患者さんへの交差感染防止のために重要です。
- 4. 傷や感染がない患者さんの寝衣交換では、通常、血液や体液に接触するリスクは低いため、使い捨て手袋の着用は不要です。汚染された寝衣を扱う場合は必要ですが、この設問の条件では当てはまりません。正しくは:寝衣交換の支援時には、手袋の着用は必須ではありません。選びやすい理由:清潔を保つために必要と考えるかもしれませんが、直接的な体液接触リスクがないため不要です。混同注意:使用済みの寝衣を扱うため汚染されていると誤解するかもしれませんが、設問の条件では体液接触リスクは低いと判断されます。
国試ポイント
標準予防策における手袋着用の必要性を、具体的な看護ケアと関連付けて理解しているかが問われています。特に、体液接触のリスクが高いケアとそうでないケアの区別が重要です。
混同注意
手袋の着用が必要なケアと不要なケアの判断は、体液(血液、体液、分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、粘膜)への接触リスクがあるかどうかで判断します。手浴や洗髪、寝衣交換は清潔操作であり、通常は体液接触リスクが低いとされています。
次に同じ論点が出たら
この知識を基に、他のケア(清拭、排泄介助、導尿、創傷処置など)においても、同様に手袋着用の必要性を判断できるか。
関連知識
標準予防策の原則、個人防護具(PPE)の種類と使用目的、無菌操作と清潔操作の区別、各看護ケアにおける感染リスクの評価。