成人の橈骨動脈における脈拍の測定方法で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
橈骨動脈は手首の親指側に位置し、触知しやすい動脈です。示指、中指、薬指の3本の指の腹で橈骨茎状突起のやや中枢側に軽く触れることで、橈骨動脈を圧迫しすぎずに脈拍を正確に触知できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 示指と母指で手首を掴むようにして脈拍を測定する方法は、橈骨動脈を適切に触知できておらず、また指の圧迫が強すぎたり、脈拍以外の感覚を拾いやすいため不適切です。正しくは:示指、中指、薬指の3本の指の腹で橈骨動脈上を軽く触れるのが正しい方法です。選びやすい理由:手首を握る動作は脈を測るというイメージから連想されやすいかもしれませんが、正確な触知には向いていません。混同注意:脈を測る際の「手首に触れる」という漠然としたイメージ。
- 2. 正解。示指、中指、薬指の3本の指の腹を用いて、橈骨動脈が走行する手首の親指側、橈骨茎状突起のやや中枢側に軽く触れています。この方法は橈骨動脈を圧迫しすぎずに、脈拍の触知に適した正しい方法です。選びやすい理由:正しい方法であるため。
- 3. 手のひらで手首全体を覆うようにして脈拍を測定する方法は、指の腹が橈骨動脈に正確に当たっておらず、また圧迫の程度も不均一になりやすいため、正確な脈拍測定には適していません。正しくは:示指、中指、薬指の3本の指の腹で橈骨動脈上を軽く触れるのが正しい方法です。選びやすい理由:手のひら全体で触れることでより広範囲を探れるように感じるかもしれませんが、ピンポイントでの触知には不向きです。混同注意:触れるという動作が、脈を測る行為と結びつきやすい。
- 4. 一本の指(示指)だけで橈骨動脈を測定しようとしていますが、脈拍の触知には示指、中指、薬指の3本の指の腹を使用するのが一般的です。これは、脈拍のリズムや強さをより正確に評価するためと、指の圧迫が強すぎた場合でも他の指で脈を感じられるようにするためです。また、示指だけでは力が入りすぎやすい傾向もあります。正しくは:示指、中指、薬指の3本の指の腹で橈骨動脈上を軽く触れるのが正しい方法です。選びやすい理由:一本の指で集中して触れることで、より繊細に感じられると誤解する可能性があります。混同注意:一本の指で触診を行う他の身体診察手技。
国試ポイント
成人における橈骨動脈の正確な触診方法と、その際の指の位置、圧迫の程度を理解すること。
混同注意
橈骨動脈の触知部位が正確に理解できていないと、他の手根部の骨や腱と混同したり、尺骨動脈と誤認したりすることがあります。また、指を強く押しすぎると脈が触れなくなるため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次回同様の問題が出た際は、指の数、指の腹が使われているか、橈骨動脈の解剖学的正確な位置(橈骨茎状突起のやや中枢、親指側)に指が置かれているか、そして適度な圧迫が加えられているかに注目して判断します。
関連知識
脈拍測定の目的は、心拍数、リズム、強さ、緊張度を評価することです。正常な成人では安静時脈拍数は60〜100回/分です。不整脈や徐脈、頻脈などの異常を見つける重要な指標となります。また、小児や乳児では上腕動脈や大腿動脈、乳児では側頭動脈や鎖骨下動脈が用いられることもあります。