成人に経鼻経管栄養法を行う際の胃管を挿入する方法で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
経鼻胃管挿入中に激しい咳き込みが見られた場合、胃管が気管に入り誤嚥性肺炎や窒息のリスクがあるため、直ちにチューブを引き抜くことで誤挿入による重篤な合併症を防ぐことができます。
選択肢ごとの解説
- 1. 患者の体位は、頸部を前屈させ顎を引いた座位、または半座位が適切です。これは咽頭から食道への経路を直線化し、誤嚥のリスクを低減するためです。仰臥位では食道と気管の入口が近くなり、誤嚥のリスクが高まります。正しくは:患者の体位は、頸部を前屈させ顎を引いた座位または半座位に設定する。選びやすい理由:一般的な処置で患者を仰臥位にすることが多いため。混同注意:他の医療処置における体位の選択。
- 2. チューブが咽頭に到達したら、患者の頸部を前屈させ顎を引いてもらいます。これにより食道入口部が開きやすくなり、気管への誤挿入を防ぐことができます。頸部を後屈させると気道が開くため、気管への誤挿入のリスクが高まります。正しくは:チューブが咽頭に到達したら、患者の頸部を前屈させる。選びやすい理由:気道を確保するために頸部を後屈させる一般的なイメージと混同しやすい。混同注意:気道確保のための体位。
- 3. 正解。胃管挿入中に激しい咳き込みが見られた場合、胃管が気管に入っている可能性が非常に高く、誤嚥や気道閉塞のリスクがあるため、直ちにチューブを引き抜くことが患者の安全を守る上で最も重要です。選びやすい理由:正しい手順であるため、選択されやすい。混同注意:特にない。
- 4. 嚥下運動が始まったら、その動きに合わせてゆっくりとチューブを進めます。嚥下運動を利用することで、食道へのチューブの挿入が容易になり、気管への誤挿入を防ぐことができます。速い速度で進めると、誤って気管に入りやすくなったり、患者に苦痛を与えたりする可能性があります。正しくは:嚥下運動が始まったら、その動きに合わせてゆっくりとチューブを進める。選びやすい理由:処置を早く終わらせたいという心理や、一気に挿入する方が良いという誤解。混同注意:チューブ挿入速度の根拠。
国試ポイント
経鼻胃管挿入時の安全管理と適切な手順を理解しているか。
混同注意
一時的な軽い咳き込みと、気管への誤挿入を示唆する激しい咳き込みの鑑別。
次に同じ論点が出たら
経鼻胃管挿入時の異常所見(激しい咳き込み、チアノーゼ、声のかすれなど)に対する迅速な対応が問われているか。
関連知識
経鼻胃管の禁忌(頭蓋底骨折、食道静脈瘤など)、胃管挿入後の確認方法(X線、胃液吸引とpH測定、気泡音聴取など)。