患者と看護師が面談をする際、両者の信頼関係を構築するための看護師の行動で最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
看護師が患者さんと同じ視線の高さで接することは、相手を尊重し、対等な関係性を築こうとする姿勢を示します。これにより、患者さんは安心して自身の感情や情報を開示しやすくなり、信頼関係の構築に大きく寄与します。例えば、患者さんがベッドに横になっている場合は、看護師も椅子に座るか、かがむなどして視線を合わせることが求められます。
選択肢ごとの解説
- 1. 真向かいに座ると、対立するような印象を与えたり、心理的な距離が遠く感じられたりすることがあります。信頼関係の構築には、少し斜めに座るなど、圧迫感を与えない姿勢が望ましいです。正しくは:患者さんの少し斜めに座り、開放的な姿勢をとる。選びやすい理由:対面で話すのは丁寧な印象を与えるため。混同注意:ビジネスシーンでの一般的な対面形式と、医療面接における患者中心の姿勢。
- 2. 記録に集中しすぎると、患者さんの表情や感情の変化を見逃したり、話をさえぎるような印象を与えたりして、コミュニケーションが阻害されます。記録は必要ですが、患者さんとの対話を優先し、適度なアイコンタクトを保ちながら行うべきです。正しくは:患者さんの話を聞きながら、重要な点を適宜メモし、アイコンタクトを大切にする。選びやすい理由:正確な情報収集と記録は看護師の重要な役割であるため。混同注意:情報収集の正確性と、コミュニケーションにおける傾聴の姿勢。
- 3. 正解。視線の高さを合わせることで、患者さんは尊重されていると感じ、対等な立場で話ができるという安心感が生まれます。これにより、心理的なバリアが低くなり、信頼関係の構築に繋がります。
- 4. 事前に用意した文章を読み上げるだけでは、患者さん一人ひとりの状況や感情に合わせた個別的な対応ができず、機械的な印象を与えてしまいます。患者さんの言葉に耳を傾け、共感的な態度で接することが重要です。正しくは:患者さんの話に耳を傾け、その反応に応じて臨機応変に会話を進める。選びやすい理由:伝え漏れを防ぐために、あらかじめ伝える内容を整理しておくことは重要であるため。混同注意:情報提供の正確性と、共感的コミュニケーションの重要性。
国試ポイント
医療面接や患者さんとのコミュニケーションにおいて、信頼関係を構築するための看護師の基本的な態度や技術が問われています。特に非言語的コミュニケーションの重要性が焦点となります。
混同注意
表面的な丁寧さ(例:正面に座る)と、患者中心の共感的コミュニケーションの区別。情報収集の効率性と、信頼関係構築のためのプロセス。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、患者さんの心理的安全性や自己開示を促すための行動、そして看護師が提供すべき「人間的な関わり」の側面に着目して選択肢を評価する。
関連知識
ラポール形成、傾聴の姿勢、非言語的コミュニケーション(アイコンタクト、身体の向き、距離)、バイスティックの7原則、患者中心のケア、共感的理解。