感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉に基づく五類感染症はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
感染症法に基づく五類感染症は、全数把握対象の疾患であり、後天性免疫不全症候群(AIDS)と梅毒が含まれます。これらは定点把握ではなく、発生した全ての症例を医師が保健所に届け出る義務があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。後天性免疫不全症候群(AIDS)は感染症法上の五類感染症に定められています。この分類は、全数把握が必要な疾患であり、保健所への届出が義務付けられています。選びやすい理由:特定の人々が感染する疾患という認識から、より重篤な分類を想像するかもしれませんが、五類感染症として継続的なサーベイランスの対象となっています。混同注意:他の重篤な感染症(一類から四類)と混同しがちですが、AIDSは五類感染症の代表例の一つです。
- 2. 腸管出血性大腸菌感染症は、感染症法上の三類感染症に分類されます。三類感染症は、国民の飲食物に係る感染症として、患者の就業制限や入院勧告が行われることがあります。正しくは:腸管出血性大腸菌感染症は三類感染症である。選びやすい理由:食中毒としての認識が強く、身近な感染症と捉えがちですが、重篤な合併症を引き起こすため、三類に分類されています。混同注意:五類感染症は全数把握が必要ですが、就業制限や入院勧告がより強く行われる三類感染症と区別する必要があります。
- 3. つつが虫病は、感染症法上の四類感染症に分類されます。四類感染症は、動物から人に感染する恐れのある感染症として、患者の発生を速やかに把握し、必要な対策を講じる必要があります。正しくは:つつが虫病は四類感染症である。選びやすい理由:比較的稀な疾患であるため、類別を特定しにくいかもしれませんが、媒介動物(ツツガムシ)がいる点がポイントです。混同注意:日本脳炎など他の媒介動物による感染症と同様に、四類感染症に分類されることを理解しておく必要があります。
- 4. 日本脳炎は、感染症法上の四類感染症に分類されます。四類感染症は、動物から人に感染する恐れのある感染症として、患者の発生を速やかに把握し、必要な対策を講じる必要があります。正しくは:日本脳炎は四類感染症である。選びやすい理由:ワクチン接種が行われる疾患であるため、重篤性をイメージしやすく、より上位の分類を想像するかもしれませんが、媒介動物(蚊)がいるため四類です。混同注意:予防接種法に基づく定期接種対象疾患でもあるため、五類感染症のイメージとは異なる可能性があります。
- 5. 正解。梅毒は感染症法上の五類感染症に定められています。性感染症であり、全数把握が必要な疾患として、保健所への届出が義務付けられています。選びやすい理由:性感染症という特性から、他の性感染症(例えば性器クラミジア感染症など)が五類であることを思い出し、類推しやすいかもしれません。混同注意:過去には異なる分類であった時期もあるため、現行の分類を正確に覚えている必要があります。
国試ポイント
感染症法の類別に関する知識は、国家試験で頻繁に出題されます。特に、各類別(一類から五類、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症など)に属する代表的な疾患を正確に覚えることが重要です。五類感染症は全数把握と定点把握の区別もポイントとなります。
混同注意
各類別(特に三類、四類、五類)に属する感染症が混同されやすいです。例えば、腸管出血性大腸菌感染症(三類)、日本脳炎・つつが虫病(四類)、後天性免疫不全症候群・梅毒(五類)など、代表的な疾患を正確に把握しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
提示された疾患が、感染症法上のどの類別(一類〜五類、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症)に該当するかを正確に判断できるか。
関連知識
感染症法における各類別の定義(例:一類は危険性が極めて高い、二類は危険性が高いが限定的、など)、届出義務の種類(全数把握、定点把握)、就業制限や入院勧告の有無、検疫の対象となるか否か、といった詳細な内容も合わせて学習すると良いでしょう。