成人の単純ヘルペスウイルスによる脳炎の好発部位はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
単純ヘルペスウイルス脳炎は、ウイルスが嗅神経を介して脳内に侵入しやすいことから、側頭葉内側部や前頭葉底部に好発する特徴があります。これにより、記憶障害、意識障害、人格変化、けいれんなどの症状が表れます。側頭葉はこれらの症状と密接に関連する機能を持つため、好発部位として適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 小脳は通常、単純ヘルペスウイルス脳炎の好発部位ではありません。小脳は主に運動機能の調節に関与しています。正しくは:この選択肢は正しくありません。選びやすい理由:脳の主要な部位の一つであるため、選んでしまう可能性があります。混同注意:脳炎の部位として一般的なものと混同しやすいですが、ヘルペス脳炎では特定の部位が好まれます。
- 2. 後頭葉は主に視覚情報の処理を担いますが、単純ヘルペスウイルス脳炎が好発する部位ではありません。後頭葉が侵されることは稀です。正しくは:この選択肢は正しくありません。選びやすい理由:脳の大きな領域であるため、可能性の一つとして考えられるかもしれません。混同注意:他の脳炎の種類や、異なる病原体による脳炎の部位と混同する可能性があります。
- 3. 正解。単純ヘルペスウイルス脳炎は、特に側頭葉と前頭葉の底部に好発することが知られています。これは、嗅覚経路を介してウイルスが侵入するためと考えられています。側頭葉の障害は、記憶障害や精神症状などを引き起こします。正しくは:この選択肢が正しいです。選びやすい理由:複数の脳葉がある中で、特定の葉を選ぶ知識が求められます。混同注意:脳の他の領域、特に前頭葉との鑑別が難しい場合がありますが、側頭葉は非常に特徴的です。
- 4. 頭頂葉は体性感覚の統合や空間認識に関わりますが、単純ヘルペスウイルス脳炎の主要な好発部位ではありません。側頭葉や前頭葉底部に比べて侵される頻度は低いとされています。正しくは:この選択肢は正しくありません。選びやすい理由:脳の主要な機能領域であるため、候補に挙がりやすいです。混同注意:他の脳疾患での障害部位と混同する可能性があります。
国試ポイント
単純ヘルペスウイルス脳炎の診断において、MRIやCTなどの画像診断で側頭葉の病変を確認することは非常に重要です。看護師国家試験では、特定の感染症がどの臓器や部位に特異的に影響を及ぼすかという知識が問われることがあります。
混同注意
他のウイルス性脳炎や細菌性髄膜炎の好発部位との混同。特に、脳の構造と各部位の機能に関する知識が曖昧だと間違えやすい。
次に同じ論点が出たら
単純ヘルペスウイルス脳炎が疑われる患者が搬送されてきた場合、初期のアセスメントとしてどのような情報収集や観察を行うべきか。また、どのような検査結果に注意を払うべきか。
関連知識
単純ヘルペスウイルス脳炎の治療はアシクロビルが第一選択薬であり、早期診断と早期治療が予後を左右します。また、脳炎発症後の後遺症(記憶障害、てんかんなど)についても理解しておく必要があります。