Epstein-Barr〈EB〉ウイルスが発生に関与しているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Epstein-Barr〈EB〉ウイルスは、上咽頭がんの発生に深く関与していることが疫学的にも病理学的にも確立されています。特に、アジア地域で多く見られる未分化型上咽頭がんでは、ほぼ全例でEBウイルスのゲノムが検出されます。EBウイルス感染は、上咽頭がんの発症における主要なリスク因子の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 舌がんは主に喫煙、飲酒、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染などと関連しており、EBウイルスとの直接的な関連は薄いです。正しくは:舌がんは、喫煙や飲酒、HPV感染などが主要なリスク因子です。選びやすい理由:口腔内のがんとして、ウイルス関連の可能性を連想させるかもしれません。混同注意:HPVが関連する頭頸部がんとの混同を招く可能性があります。
- 2. 喉頭がんは、喫煙と飲酒が主要なリスク因子であり、EBウイルスとの強い関連性は確立されていません。正しくは:喉頭がんは、主に喫煙や飲酒がリスク因子です。選びやすい理由:頭頸部がんの一種であり、ウイルス性疾患との関連を考えるかもしれませんが、主要な原因ではありません。混同注意:他のウイルスが関連する可能性のあるがんとの区別が難しいかもしれません。
- 3. 食道がんは、食道扁平上皮がんと腺がんに大別され、喫煙、飲酒、逆流性食道炎などが主要なリスク因子です。EBウイルスとの直接的な発生関与は限定的です。正しくは:食道がんは、喫煙、飲酒、逆流性食道炎などが主なリスク因子です。選びやすい理由:消化器系のがんとして、ウイルス性要因を考えるかもしれませんが、EBウイルスは主要な原因ではありません。混同注意:ヒトパピローマウイルス(HPV)が食道がんの一部に関与するという報告もあり、ウイルス関連がんとの混同を招く可能性があります。
- 4. 正解。上咽頭がんは、その発生にEpstein-Barrウイルス(EBウイルス)が深く関与していることが知られており、EBウイルス感染が重要なリスク因子の一つとされています。正しくは:上咽頭がんは、Epstein-Barrウイルス(EBウイルス)感染が主要な発生要因の一つです。選びやすい理由:他の頭頸部がんとの関連性を混同するかもしれませんが、上咽頭がんはEBウイルスとの関連が非常に強いことで知られています。混同注意:他の頭頸部がんがHPVなど別のウイルスと関連することと混同する可能性があります。
国試ポイント
EBウイルスと関連する疾患の知識が問われています。特に、特定のウイルスと特定のがんの関連は国家試験で頻出のテーマです。EBウイルス関連疾患として、伝染性単核球症、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、T/NK細胞リンパ腫、そして上咽頭がんが挙げられます。
混同注意
ヒトパピローマウイルス(HPV)が子宮頸がんや一部の頭頸部がん(中咽頭がんなど)に関与することと混同しやすいです。また、肝炎ウイルス(B型・C型)が肝細胞がんに関与することや、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)が成人T細胞白血病/リンパ腫に関与することなど、他のウイルスとがんの関連についても整理しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
EBウイルス関連の他の疾患(伝染性単核球症、バーキットリンパ腫など)についても、その特徴や病態生理を理解しているか。
関連知識
EBウイルスはヘルペスウイルス科に属し、伝染性単核球症の原因ウイルスでもあります。EBウイルスが感染すると、B細胞に潜伏感染し、特定の条件下でがん原性を示すことがあります。宿主の免疫状態や遺伝的要因、環境要因なども発がんに影響を与えます。