乳房超音波検査を受ける女性患者への説明で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
乳房超音波検査は、基本的に仰臥位(仰向け)で行われます。検査する側の腕を挙げ、乳房の組織を広げることで、より広範囲を詳細に観察できるようになります。
選択肢ごとの解説
- 1. 乳房超音波検査は消化器系の検査ではないため、食事や飲水の制限は通常必要ありません。正しくは:乳房超音波検査の場合、飲食の制限は通常ありません。選びやすい理由:多くの検査(例えば腹部超音波検査や内視鏡検査など)では飲食制限が求められるため、乳房の検査もそうだと誤解しやすいです。混同注意:腹部超音波検査や胃カメラなどの、消化器に関連する検査の準備と混同しやすいです。
- 2. 乳房を挟むのはマンモグラフィ(乳房X線撮影)の特徴です。超音波検査では、乳房にゼリーを塗布し、超音波プローブ(探触子)を当てて検査を行います。正しくは:乳房にゼリーを塗ってから、プローブ(探触子)を当てて検査します。選びやすい理由:乳房の画像診断としてマンモグラフィも広く知られているため、その説明と混同してしまう可能性があります。混同注意:マンモグラフィ(乳房X線撮影)の検査方法と混同しやすいです。
- 3. 月経中でも乳房超音波検査は可能です。ただし、月経前や月経中は乳腺が張ったり痛みを感じやすかったりするため、より正確な評価や不快感の軽減のために、月経終了後1週間程度の乳腺が落ち着いた時期を推奨することがあります。「検査ができない」という表現は誤りです。正しくは:月経中でも検査は可能ですが、乳腺の状態をより詳しく調べるために、月経終了後1週間程度の時期が勧められることがあります。選びやすい理由:月経周期によって乳腺の状態が変化するという知識から、検査に適した時期があることを「できない」と誤解しやすいです。混同注意:乳腺の状態が変化する生理的時期と、検査が不可能な時期を混同しやすいです。
- 4. 正解。乳房超音波検査は、患者さんがベッドに仰向けになり、検査する側の腕を頭の上や体の横に上げて乳房全体を広げる姿勢で行われるのが一般的です。これにより、乳房組織が均等に広がり、超音波プローブの操作がしやすくなります。
国試ポイント
乳房超音波検査に関する患者への適切な説明が問われています。特に、他の乳房検査(マンモグラフィ)との違いや、一般的な検査の準備・体位に関する基本的な知識が重要です。国家試験では、検査の目的、方法、準備、合併症、禁忌など、看護師が患者に説明すべき内容が頻繁に出題されます。
混同注意
マンモグラフィ(乳房X線撮影)と乳房超音波検査の区別、および他の一般的な検査(腹部超音波検査、胃カメラなど)の準備事項との混同に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出題された場合は、まず『何の検査か』を正確に把握し、その検査に特有の準備、体位、方法、注意事項を思い出すようにしましょう。特に複数の検査で似たような選択肢がある場合、それぞれの検査に固有の特徴を区別することが重要です。
関連知識
乳房超音波検査は、乳房内のしこりや病変の有無、性状(液体貯留か充実性かなど)を評価するのに用いられます。X線被ばくがなく、若い女性や妊娠中の女性にも比較的安全に行える検査です。痛みが少なく、圧迫もないため、患者の負担も比較的軽いとされています。検査時間は通常15~30分程度です。