止血機構を有するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
血漿には血液凝固に必要な凝固因子(フィブリノゲン、プロトロンビンなど)が豊富に含まれており、これらが止血機構の中心的な役割を担います。出血が起こると、これらの因子が活性化され、血小板とともに血栓を形成し、出血を止めます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。血漿には、フィブリノゲンやプロトロンビンなどの多数の凝固因子が含まれており、これらは血液凝固の過程で重要な役割を果たし、止血機構の中心となります。
- 2. 細胞内液は主に細胞の代謝や形態維持に関与し、止血機能は持っていません。正しくは:止血機構に関わるのは細胞内液ではなく、細胞外液の一種である血漿に含まれる凝固因子です。選びやすい理由:体液の一種であるため、何らかの生理機能を持つと誤解されるかもしれませんが、止血とは直接関係ありません。混同注意:細胞外液(血漿や間質液)と細胞内液の役割が混同されることがあります。
- 3. 脳脊髄液は脳や脊髄の保護、栄養供給、老廃物除去が主な役割であり、止血機能は持っていません。通常、凝固因子はほとんど含まれていません。正しくは:脳脊髄液は脳と脊髄の緩衝材や代謝物輸送を担いますが、出血を止める役割はありません。選びやすい理由:脳脊髄液も重要な体液ですが、その機能は止血とは異なります。体液の種類と機能を混同しやすいです。混同注意:他の体液(血漿、リンパ液など)の機能と混同されることがあります。
- 4. リンパ液は組織液がリンパ管に入ったもので、免疫機能や脂質の輸送が主な役割であり、血液凝固に必要な凝固因子はほとんど含まれていないため、止血機能は持っていません。正しくは:リンパ液は免疫と脂質吸収に関与し、止血には直接関与しません。選びやすい理由:リンパ液も免疫機能を持つため、生体防御に関わる体液として選択肢として魅力的に見えるかもしれませんが、止血とは直接関係ありません。混同注意:血漿とリンパ液は組成が似ていますが、凝固因子含有量に大きな違いがあり、役割も異なります。
国試ポイント
この問題は、主要な体液とその生理機能を正確に理解しているかを問うものです。特に、止血機構がどの体液成分によって支えられているかを知っていることが重要です。
混同注意
体液の種類(血漿、細胞内液、脳脊髄液、リンパ液)とそれぞれの主要な生理機能の混同。特に血漿とリンパ液は組成が似ていますが、凝固因子含有量で明確な差があります。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、血漿以外の体液が止血機能を持たない理由や、血漿に含まれる具体的な凝固因子の名称と働き、あるいは血液凝固のステップについて問われる可能性があります。
関連知識
血液の液体成分である血漿の組成、血液凝固のメカニズム、血小板の役割、主要な凝固因子の名称と機能。他の体液(細胞内液、間質液、リンパ液、脳脊髄液など)の主な役割。