エリクソン, E. H.の乳児期の心理・社会的発達段階で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
エリクソンの心理社会的発達理論において、乳児期(0〜1歳頃)は『基本的信頼 対 不信』の段階です。この時期に適切な養育を受けることで、世界や他者に対して信頼感を抱くことができるようになります。
選択肢ごとの解説
- 1. 親密性はエリクソンの発達段階における青年期以降の課題であり、乳児期の課題ではありません。正しくは:親密さは青年期以降の段階である。選びやすい理由:人間関係の初期段階と誤解するかもしれないが、乳児期の親との関係は『基本的信頼』に該当する。混同注意:『親密』と『基本的信頼』は混同しやすいが、対象と時期が異なる。
- 2. 同一性はエリクソンの発達段階における青年期の課題であり、乳児期の課題ではありません。正しくは:同一性は青年期の段階である。選びやすい理由:自己の確立という広い意味で捉えがちだが、乳児期は自己と他者の分化が未熟な段階である。混同注意:『同一性』は思春期に特に顕著な課題であり、乳児期の自己認識とはレベルが異なる。
- 3. 自主性はエリクソンの発達段階における幼児前期(2~3歳頃)の課題であり、乳児期(0~1歳頃)の課題ではありません。正しくは:自主性は幼児前期の段階である。選びやすい理由:乳児期の自律的な動きと混同しやすいが、自主性は排泄の自律性や簡単な選択など、より能動的な行動に関わる。混同注意:『自主性』は『自律性』と混同しやすいが、エリクソンは『自主性』を幼児前期の課題としている。
- 4. 正解。エリクソンの心理社会的発達理論において、乳児期(0~1歳頃)の主要な発達課題は『基本的信頼 対 不信』です。この時期に養育者との適切な関わりを通じて、世界に対する基本的信頼感を獲得することが重要とされます。正しくは:正解です。乳児期の発達課題は基本的信頼の確立である。選びやすい理由:乳児期の母親との愛着形成と直結する概念であるため、選択しやすい。混同注意:『愛着形成』という用語と非常に近い意味合いを持つが、エリクソンの理論における正式な用語は『基本的信頼』である。
国試ポイント
エリクソンの心理社会的発達段階における各時期の課題を正確に覚えているかが問われます。特に乳児期の『基本的信頼』は基本的な概念として頻出です。
混同注意
エリクソンの発達段階における他の時期の課題、例えば『自律性 対 恥・疑惑』(幼児前期)、『自主性 対 罪悪感』(幼児後期)、『勤勉性 対 劣等感』(学童期)などと混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
この問題が解ければ、エリクソンの発達段階の基本を理解していると言えます。次は、他の年齢層における各課題を詳細に確認し、具体的な事例と結びつけて理解を深めることが重要です。
関連知識
エリクソンの発達段階は、フロイトの精神分析理論を発展させたものであり、生涯にわたる発達を包括的に捉えています。各段階の課題とその克服が、その後の人格形成に影響を与えると考えられています。