成人の体重に占める体液の割合で最も高いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
成人の身体における体液の総量は体重の約60%とされており、そのうち細胞内液が約40%(体液全体の約2/3)、細胞外液が約20%(体液全体の約1/3)を占めます。したがって、最も高い割合を占めるのは細胞内液です。細胞外液はさらに間質液(約15%)と血漿(約5%)に分けられます。リンパ液は間質液の一部がリンパ管に流入したもので、全体量から見るとごく一部に過ぎません。
選択肢ごとの解説
- 1. 血漿は体液の一部ですが、細胞内液に比べてその割合は著しく小さいです。体重の約5%程度を占めます。正しくは:血漿は細胞外液のうち血管内に存在する成分であり、体液全体の大部分を占めるわけではありません。選びやすい理由:血液の主要な液体成分であるため、体液の重要な要素として考えられがちですが、量としては細胞内液に及びません。混同注意:血液量と体液総量を混同することがあります。
- 2. 間質液は細胞外液の主要な成分ですが、細胞内液に比べるとその割合は低いです。体重の約15%程度を占めます。正しくは:間質液は細胞と血管の間を満たす液体であり、細胞内液ほど多くの割合を占めることはありません。選びやすい理由:細胞を取り囲む液体として重要な役割を果たすため、量が多いと誤解しやすいかもしれません。混同注意:細胞外液の総量と体液全体の総量を混同することがあります。
- 3. 正解。成人の体重に占める体液の割合で最も高いのは細胞内液です。体液の約2/3を占め、体重の約40%に相当します。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:特になし。正確な知識があれば正答できます。混同注意:細胞外液の各成分と細胞内液の全体量を比較する際に、細胞内液が圧倒的に多いことを理解していないと迷う可能性があります。
- 4. リンパ液は間質液の一部がリンパ管に入ったものであり、体液全体に占める割合は非常に小さいです。正しくは:リンパ液は特定の経路を流れる体液であり、体液総量の大部分を占めるものではありません。選びやすい理由:免疫機能など重要な役割を持つため、量が大きいと錯覚することがあるかもしれません。混同注意:体液の機能的重要性とその量的な割合を混同することがあります。
国試ポイント
成人における体液の区分とその割合(細胞内液、細胞外液、血漿、間質液)を正確に理解しているかが問われる問題です。各成分の相対的な量を把握することが重要です。
混同注意
細胞外液の主要成分である血漿や間質液と、体液全体の大部分を占める細胞内液を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
体液の区分と割合を理解した上で、それぞれの液体の主な機能や、バランスが崩れた際の症状(例:脱水、浮腫)について説明できるか。
関連知識
体液の組成と機能、電解質バランス、浮腫のメカニズム、脱水の種類と症状。小児や高齢者では体液の割合が異なる点も関連知識として重要です。