Ramsay Hunt〈ラムゼイ・ハント〉症候群は顔面神経麻痺症状を主症状とする。原因となるウイルスはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ラムゼイ・ハント症候群は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が再活性化し、膝神経節に潜伏感染していたVZVが顔面神経に沿って炎症を起こすことで発症します。特徴的な症状として、顔面神経麻痺に加えて耳介や外耳道に帯状疱疹の皮疹が出現することが挙げられます。
選択肢ごとの解説
- 1. アデノウイルスは、咽頭結膜熱や流行性角結膜炎などの原因となりますが、ラムゼイ・ハント症候群とは直接関連がありません。正しくは:アデノウイルスは、ラムゼイ・ハント症候群の原因ではありません。選びやすい理由:ウイルス感染症である点は共通していますが、原因ウイルスが異なります。混同注意:他のウイルス性疾患と混同される可能性があります。
- 2. インフルエンザウイルスは、季節性インフルエンザの原因ウイルスであり、ラムゼイ・ハント症候群の原因ではありません。正しくは:インフルエンザウイルスは、ラムゼイ・ハント症候群の原因ではありません。選びやすい理由:一般的なウイルス感染症であり、発熱などの症状も共通する場合があるため、誤って選ばれる可能性があります。混同注意:広範なウイルス感染症の一つとして誤解される可能性があります。
- 3. 正解。ラムゼイ・ハント症候群は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって引き起こされる顔面神経麻痺、耳介の帯状疱疹、めまい、耳鳴りなどを主症状とする疾患です。正しくは:この選択肢は正しいです。選びやすい理由:水痘帯状疱疹ウイルスは、水痘(子供の頃)と帯状疱疹(成人期)の両方に関連することから、その病態を理解していれば正答を選びやすいです。混同注意:ヘルペスウイルス科に属するため、単純ヘルペスウイルスと混同されることがあります。
- 4. 単純ヘルペスウイルスは、口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどの原因となります。顔面神経麻痺の原因となることもある(ベル麻痺の一部に関与する可能性が指摘されている)ものの、ラムゼイ・ハント症候群は水痘帯状疱疹ウイルスが原因です。正しくは:単純ヘルペスウイルスは、ラムゼイ・ハント症候群の原因ではありません。ラムゼイ・ハント症候群の原因は水痘帯状疱疹ウイルスです。選びやすい理由:顔面神経麻痺の原因となるウイルス性疾患として、単純ヘルペスウイルスも関連が指摘されることがあり、水痘帯状疱疹ウイルスと同じヘルペスウイルス科に属するため、混同しやすいです。混同注意:水痘帯状疱疹ウイルスと単純ヘルペスウイルスが同じヘルペスウイルス科であるため、混同されることが多いです。ベル麻痺との関連もあいまいにする原因となる可能性があります。
国試ポイント
ラムゼイ・ハント症候群の原因ウイルスを正確に覚えているか、また、顔面神経麻痺を引き起こす他のウイルス(単純ヘルペスウイルス)との鑑別ができるかが問われるポイントです。各ウイルスの主な関連疾患も理解しておく必要があります。
混同注意
単純ヘルペスウイルスは、ベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)の原因の一つとして議論されることがあり、水痘帯状疱疹ウイルスと同じヘルペスウイルス科に属するため、混同しやすいです。しかし、ラムゼイ・ハント症候群の明確な原因は水痘帯状疱疹ウイルスです。
次に同じ論点が出たら
ラムゼイ・ハント症候群の看護では、顔面神経麻痺に対する眼の保護(乾燥防止)や、皮疹に対する疼痛管理、めまい・耳鳴りへの対応が重要となります。これらの症状に対する具体的なケア方法を判断できる必要があります。
関連知識
水痘帯状疱疹ウイルスは、初感染時には水痘(みずぼうそう)として発症し、その後、神経節に潜伏します。免疫力が低下した際に再活性化することで、帯状疱疹やラムゼイ・ハント症候群を引き起こします。