交感神経の興奮によって起こる眼の反応はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
交感神経が興奮すると、瞳孔散大筋が収縮し、瞳孔が拡大します(散瞳)。これは、緊急時や興奮時に遠くをよりよく見るための身体の準備反応です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。交感神経が興奮すると、瞳孔散大筋が収縮し、瞳孔が拡大(散瞳)します。これは危険から身を守るための反応で、より多くの光を取り込み、遠くを見やすくする効果があります。正しくは:瞳孔が拡大する(散瞳)選びやすい理由:眼の反応と聞くと、様々な反射を連想しがちですが、交感神経の直接的な影響を考える必要があります。混同注意:副交感神経が興奮すると瞳孔は縮小(縮瞳)するため、混同しやすいです。
- 2. 涙の分泌は主に副交感神経(顔面神経)によって促進されます。交感神経はむしろ涙腺への血流を減少させることで、涙の分泌を抑制する傾向があります。正しくは:涙の分泌が減少する選びやすい理由:ストレスや感情の変化で涙が出ることがあるため、交感神経との関連を想像しやすいかもしれません。混同注意:精神的なストレスによる流涙は情動的な反応であり、神経系による生理的な分泌調節とは異なります。
- 3. 明順応は、明るい場所に移動した際に網膜の光受容細胞(特に錐体細胞)が再活性化し、視物質が分解されることで起こる生理的な適応現象であり、主に網膜の機能や瞳孔の縮小によって調節されます。直接的に交感神経の興奮によるものではありません。正しくは:暗順応選びやすい理由:瞳孔の大きさが明るさに関わるため、間接的な関連を考えてしまうかもしれません。混同注意:明順応は主に副交感神経による縮瞳や網膜の生理機能の変化であり、交感神経とは異なる機序です。
- 4. 対光反射は、光刺激によって瞳孔が縮小する反射であり、主に副交感神経(動眼神経)が関与しています。交感神経の興奮は瞳孔を拡大させるため、対光反射とは逆の作用を示します。正しくは:散瞳選びやすい理由:眼の重要な反射であるため、選択肢として選びやすいかもしれません。混同注意:対光反射は副交感神経によるもので、交感神経による瞳孔の拡大(散瞳)とは逆の反応です。
国試ポイント
自律神経系の機能と、それが各器官に与える影響、特に眼の反応(瞳孔の調節)は頻出テーマです。交感神経と副交感神経それぞれの作用を正確に理解しておくことが重要です。
混同注意
副交感神経の作用(縮瞳、流涙、対光反射)と混同しやすいです。それぞれの神経がどのような状況で活性化し、どのような生理的反応を引き起こすかを区別して覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
この知識を基に、他の器官における交感神経と副交感神経の作用を説明できるかを確認すると良いでしょう(例:心臓、消化管、気管支など)。
関連知識
交感神経系は「闘争か逃走(fight or flight)」反応に関与し、心拍数増加、血圧上昇、気管支拡張、消化器機能抑制などを引き起こします。副交感神経系は「休息と消化(rest and digest)」に関与し、心拍数減少、消化器機能促進などを引き起こします。