感染徴候のない在宅療養者に対する床上での排便の援助において、訪問看護師が行う感染対策で適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
在宅療養者で感染徴候がない場合でも、排泄物には微生物が含まれるため、直接的な接触や飛散による汚染を防ぐための標準予防策が必要です。使い捨てエプロンの着用は、衣類への汚染を防ぐために適切な感染対策となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。排泄物の飛散や接触による汚染を防ぐため、使い捨てエプロンの着用は感染予防策として適切です。感染徴候がない場合でも、排泄物には微生物が含まれるため、標準予防策が重要となります。選びやすい理由:感染徴候がないため、そこまで厳重な対策は不要だと考えてしまうかもしれない。混同注意:感染性廃棄物の取り扱いと混同する可能性がある。
- 2. 感染徴候のない在宅療養者の使用済みおむつは、感染性廃棄物には該当しません。通常の可燃ごみとして自治体のルールに従って廃棄します。感染性廃棄物として扱うのは、感染症患者の排泄物など感染の危険性が高いものに限られます。正しくは:使用済みの紙おむつは、一般廃棄物として処理します。選びやすい理由:排泄物には微生物が含まれるため、すべて感染性廃棄物として扱うべきだと誤解する可能性がある。混同注意:医療機関での感染性廃棄物の取り扱いと混同しやすい。
- 3. 感染徴候のない在宅療養者の使用済み寝衣は、通常の洗濯で対応可能です。次亜塩素酸ナトリウム液に浸すなどの消毒は、血液や体液で汚染されたもの、または感染症患者のもので特に強い汚染が疑われる場合に適用されます。正しくは:使用済みの寝間着は、通常の方法で洗濯します。選びやすい理由:排泄物による汚染を過度に心配し、消毒が必要だと考えてしまうかもしれない。混同注意:感染症患者の衣類やリネン類に対する消毒方法と混同する可能性がある。
- 4. 陰部洗浄で使用したボトルは、使用後に中性洗剤で十分に洗浄し、乾燥させることで清潔を保つことができます。特別な消毒液を用いる必要はありません。中性洗剤は汚れを落とす効果があり、洗浄には適切です。正しくは:陰部を洗浄する際に用いたボトルは、中性洗剤で洗います。選びやすい理由:感染予防のためには、中性洗剤では不十分だと考えてしまうかもしれない。混同注意:医療器具の滅菌・消毒と混同し、家庭での洗浄方法とは異なる厳格な方法が必要だと誤解する可能性がある。
国試ポイント
在宅看護における標準予防策の理解と、感染性廃棄物の判断基準が問われています。感染徴候の有無によって対応が異なる点を正確に把握することが重要です。
混同注意
感染性廃棄物の定義、および感染徴候がない場合の標準予防策と感染症患者に対する特別な感染対策との区別。
次に同じ論点が出たら
この利用者の健康状態が変化し、感染徴候が見られた場合の追加的な感染対策について検討できるか。
関連知識
標準予防策(スタンダードプリコーション)、在宅医療における廃棄物の取り扱い、感染性廃棄物ガイドライン、環境整備の基本。