成人に経鼻経管栄養の胃管を挿入する方法で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
胃管挿入時、胃管が咽頭に達したことを確認した後、患者に嚥下を促すことで、喉頭蓋が閉鎖し気管への誤挿入を防ぎつつ、食道への挿入がスムーズに行われます。これは経管栄養を行う上で安全を確保するための重要な手技です。
選択肢ごとの解説
- 1. 経鼻胃管の挿入は清潔操作で行いますが、外科手術のような無菌操作は通常求められません。消化管はもともと無菌ではないため、厳密な無菌は不要です。正しくは:清潔操作で行う。選びやすい理由:清潔操作と無菌操作の区別が曖昧な場合、清潔であることに変わりはないため、正しいと判断してしまう可能性がある。混同注意:「清潔操作」と「無菌操作」の違い
- 2. 仰臥位では誤嚥のリスクが高まります。挿入時は座位または半座位が推奨され、頸部を前屈させることで誤嚥を防ぎ、食道への挿入を促します。正しくは:挿入時、患者の体位は座位または半座位にする。選びやすい理由:患者の安楽を考えると仰臥位が楽であるという誤解から選んでしまう可能性がある。混同注意:胃管挿入時の適切な体位
- 3. 胃管が咽頭に達するまでは、首はやや後屈気味にし、鼻腔から咽頭へのスムーズな挿入を助けます。咽頭に達してから嚥下を促しつつ前屈させるのが一般的です。正しくは:胃管が咽頭に達したら頸部を前屈してもらう。選びやすい理由:嚥下時に頸部前屈が有効であることから、挿入開始から前屈が必要だと誤解してしまう可能性がある。混同注意:胃管挿入時の頸部の動きとタイミング
- 4. 正解。胃管が咽頭に達した時点で患者に嚥下を促すことで、気管への誤挿入を防ぎ、食道へとスムーズに挿入することができます。嚥下反射を利用して食道入口部を開かせます。正しくは:この選択肢は適切です。選びやすい理由:特になし。正しい手技である。
- 5. 胃管が胃内に到達したことの確認方法として、少量の空気を注入し上腹部で聴診する、胃液を吸引してpHを測定する、X線撮影を行うなどがありますが、水を注入する方法は誤挿入時の誤嚥リスクが高く、適切な確認方法ではありません。正しくは:空気の注入と聴診、または胃液の吸引とpH測定により、胃管の先端が胃内に到達したことを確認する。選びやすい理由:水の注入で抵抗がないことを確認するという考えから選んでしまう可能性がある。しかし、誤嚥のリスクが非常に高い。混同注意:胃管の先端位置確認の方法
国試ポイント
経鼻胃管挿入時の基本的な手技とその根拠を問う問題です。特に誤嚥を防ぐための体位、頸部の動き、嚥下反射の利用、そして挿入後の位置確認方法について正確な知識が求められます。
混同注意
清潔操作と無菌操作の違い、挿入時の体位と頸部の動きのタイミング、胃管の位置確認方法。
次に同じ論点が出たら
胃管挿入後の胃内確認方法についてさらに詳しく問う問題。
関連知識
経管栄養の適応と禁忌、合併症とその対策、栄養剤の種類と管理方法。