胎生3週の発生過程にある胚子の横断面を図に示す。Aから分化するのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
下図のAは神経管を示しており、神経管は中枢神経系の一部である脊髄へと分化します。したがって、Aから分化するのは脊髄です。
選択肢ごとの解説
- 1. 気管は胚の発生過程で咽頭から分化する腹側の構造であり、通常、神経管を示すA部からは分化しません。正しくは:神経管からは脊髄が分化します。選びやすい理由:消化管系の発生と混同しやすいですが、神経管とは異なる起源です。混同注意:神経管と消化管系の起源を混同すると選択肢1を選んでしまう可能性があります。
- 2. 食道は原始腸管から分化する消化器系の器官であり、神経管に相当するA部からは分化しません。正しくは:Aからは脊髄が分化します。選びやすい理由:消化器系の初期発生と混同しやすいですが、神経管とは異なる起源です。混同注意:初期胚の背面構造と腹側構造の分化を混同すると、食道を選んでしまう可能性があります。
- 3. 正解。胚の横断面図において、Aは神経管(neural tube)を示しており、神経管からは中枢神経系の一部である脊髄が分化します。正しくは:選択肢3が正しいです。選びやすい理由:最も直接的な分化関係です。混同注意:初期胚の主要な組織分化を理解していれば、正しい選択肢を選べます。
- 4. 大動脈は中胚葉由来の血管系から発生し、神経管であるA部からは分化しません。正しくは:大動脈は血管系の構造であり、神経管とは異なる起源です。選びやすい理由:胚発生において重要な構造ですが、神経管の分化先ではありません。混同注意:胚発生における各器官の起源を正確に把握していないと、誤って選んでしまう可能性があります。
国試ポイント
本問題は、胚発生における主要な組織とその分化先に関する知識を問うものです。特に神経管の分化は基本的かつ重要です。
混同注意
神経管、脊索、原始腸管、体節など、初期胚の構造とそれらの分化先を混同しやすいので注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
初期胚の各組織が最終的にどの器官になるかを、系統的に理解しているか。
関連知識
神経管閉鎖不全(NTDs)など、神経管の異常に関する疾患と関連付けて学習すると理解が深まります。また、各胚葉(外胚葉、中胚葉、内胚葉)からどのような器官が分化するかの全体像を把握しておくことが重要です。