災害拠点病院について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
災害拠点病院は、大規模災害時に地域の中核として広範囲の医療に対応し(選択肢1)、被災地へ医療救護班を派遣する役割も担います(選択肢3)。事前に指定され、耐震性やライフラインの確保が重要ですが、免震構造や救急救命士の常時配置は必須要件ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。災害拠点病院は、大規模災害時に多数の傷病者を受け入れ、高度な医療を提供するために指定された病院であり、広域的な医療支援活動の中心となります。
- 2. 災害拠点病院は、災害が発生する以前に、都道府県知事によってあらかじめ指定されています。正しくは:災害拠点病院は、災害発生に備え、事前に都道府県知事によって指定されています。選びやすい理由:「災害拠点病院」という名称から、災害時に初めて役割が与えられると誤解しやすいですが、準備体制が整っていることが重要です。混同注意:災害派遣医療チーム(DMAT)の出動要請など、災害時に動く医療チームと混同することがあります。
- 3. 正解。災害拠点病院は、DMAT(災害派遣医療チーム)の保有・派遣機能を持つことが指定要件の一つであり、被災地での医療活動を支援します。
- 4. 免震構造であることは望ましい要件ではありますが、必須要件ではありません。耐震構造であることや、ライフラインの確保が重要視されます。正しくは:免震構造であることは必須要件ではありませんが、耐震性やライフラインの確保が重要視されます。選びやすい理由:災害時でも医療機能を維持するためには建物の強度が重要であるため、免震構造が必須だと考えてしまいやすいです。混同注意:原子力災害時の医療機関など、特定の高度な災害対応施設と混同する可能性があります。
- 5. 災害拠点病院の指定要件には、救急救命士の常時配置は含まれていません。医師や看護師の配置基準はありますが、救急救命士の配置は各病院の判断に委ねられます。正しくは:救急救命士の常時配置は義務付けられていません。選びやすい理由:災害拠点病院は救急医療の重要な役割を担うため、救急救命士が配置されていると考えるのは自然な発想です。混同注意:救命救急センターやドクターヘリ基地病院など、特定の救急医療に特化した施設と混同する可能性があります。
国試ポイント
災害拠点病院の役割、指定要件、および他の医療機関との違いを正確に理解しているかを問う問題です。特に、事前の指定やDMAT派遣機能は頻出論点です。
混同注意
救命救急センター、災害医療センター、DMAT(災害派遣医療チーム)の役割や機能と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
災害医療に関する問題が出た場合、まずその医療機関がどのような役割を持つのか(例:拠点病院、救命センター、一般病院)を明確にし、それぞれの具体的な機能や要件を確認する。また、災害の種類(地震、津波、原子力災害など)によって求められる対応が異なる点にも注意する。
関連知識
DMATの活動内容、災害医療体制の段階(発災直後、急性期、慢性期)、トリアージの原則、BCP(事業継続計画)の重要性。