成人に行う頭部MRI検査で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
造影剤を使用しない頭部MRI検査においては、消化器系への影響が少ないため、飲食制限は原則として必要ありません。ただし、検査施設によっては念のため数時間の絶食を指示する場合もあるため、事前に確認することが望ましいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。造影剤を使用しない頭部MRI検査の場合、飲食制限は原則として不要です。造影剤を使用する場合は、アレルギー反応や吐き気などの副作用を考慮して、飲食制限が必要となることがあります。正しくは:この記述は正しいです。選びやすい理由:飲食制限が全くないと思い込みがちですが、造影剤の有無で変わる点に注意が必要です。混同注意:CT検査など、他の検査の飲食制限と混同しやすいですが、MRIは造影剤を使わない場合は飲食制限が少ないのが特徴です。
- 2. 使い捨てカイロには鉄粉が含まれており、MRI装置の強力な磁場に反応して発熱・発火する危険性があります。また、画像にアーチファクト(偽像)を生じさせ、診断を妨げる可能性もあります。正しくは:使い捨てカイロは、検査前に必ず取り外す必要があります。選びやすい理由:衣類の下にあるため見落とされやすいですが、金属製品として認識することが重要です。混同注意:カイロは金属製品ではないと誤解しがちですが、MRI検査においては発熱・発火のリスクがあるため、金属類と同様に扱われます。
- 3. MRI検査は、微細な動きでも画像がブレてしまい、診断に影響を及ぼす可能性があります。そのため、検査中は体を動かさず、静止していることが非常に重要です。特に頭部MRIでは頭部の固定が必要です。正しくは:検査中は、検査部位(この場合は頭部)を含め、手足なども含めて体を動かさないようにする必要があります。選びやすい理由:窮屈な姿勢で長時間動かないのは辛いため、少し動かしても大丈夫だろうと考えてしまうかもしれません。混同注意:一般的なレントゲン検査と異なり、MRIは数十分かかる検査であり、その間全く動かないことが求められます。
- 4. 補聴器には金属部品が含まれており、MRI装置の強力な磁場によって破損したり、患者が火傷を負ったりする危険性があります。また、画像にアーチファクトを生じさせる原因にもなります。正しくは:補聴器は、検査前に必ず外す必要があります。選びやすい理由:聞こえが悪くなることを懸念し、装着したままでいたいと患者が希望することがありますが、安全確保が最優先です。混同注意:小型であるため影響が少ないと思われがちですが、内部の電子部品や金属が磁場と反応するため、必ず外す必要があります。ペースメーカーと同様に、MRIに持ち込めない医療機器の一つです。
国試ポイント
MRI検査を受ける際の患者への説明事項として、特に禁止される物品や行動について理解しているかが問われます。金属製品の持ち込み制限、身体の動きの制限、造影剤使用時の注意事項が重要です。
混同注意
MRI検査とCT検査、あるいはX線検査などの注意事項を混同しやすいです。特に飲食制限や金属持ち込みについては、検査の種類によって異なるため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
患者がこれらの注意事項を理解しているかを確認し、不安がある場合は追加で説明を行うことが求められます。特に補聴器やカイロなど、患者自身が金属と認識しにくいものへの注意喚起が重要です。
関連知識
MRI検査の禁忌事項(ペースメーカー、動脈瘤クリップ、人工内耳など)、MRI検査時のアーチファクトの原因(金属、体動)、造影剤の種類と副作用(ガドリニウム造影剤)、検査前の問診内容。