がん性疼痛があり医療用麻薬を使用中の在宅療養者の家族への説明で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
貼付剤は、同じ場所に繰り返し貼ると皮膚刺激や薬の吸収不良を引き起こす可能性があります。そのため、貼付剤を交換する際には、前回の貼付部位とは異なる新しい場所に貼るように指導することは、皮膚トラブルの予防と薬剤の安定した効果を維持するために非常に重要です。家族への指導内容として適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 麻薬及び向精神薬取締法に基づき、医療用麻薬は盗難や紛失を防ぐため、施錠できる堅固な場所で厳重に保管する必要があります。家族への指導でもこの点は重要です。正しくは:正しい説明です。がん性疼痛の緩和において、医療用麻薬の適切な管理は患者さんの安全確保と不正使用防止のために不可欠です。選びやすい理由:一見正しいように思えますが、これは麻薬管理における基本的な原則であり、選択肢2と比較した場合に、より具体的な患者ケア行動に関する説明として、選択肢2がより適切と判断される場合があります。混同注意:この選択肢は法律に基づいた正しい管理方法を述べており、非常に重要ですが、問題文が「説明で正しいのはどれか」と問い、選択肢の中に患者さんの直接的なケア行動に関するより適切な記述がある場合、そちらが正答となることがあります。
- 2. 正解。貼付剤は同じ場所に貼り続けると皮膚刺激や吸収不良の原因となるため、皮膚の状態を観察し、前回とは異なる場所に貼ることで皮膚トラブルを防ぎ、安定した薬効を保つことが重要です。正しくは:この説明は正しいです。医療用麻薬の貼付剤を使用する際の重要な看護上のポイントであり、家族への指導内容としても適切です。選びやすい理由:皮膚トラブルの予防と薬効の安定化のために必要な指導であり、患者の直接的なケアに関わる具体的な行動指針として適切です。混同注意:他の選択肢も一見正しそうに見えるため迷うかもしれませんが、貼付剤の適切な使用方法に関するこの指示は、在宅での疼痛管理において非常に実践的かつ重要な知識です。
- 3. 医療用麻薬を紛失した場合は、速やかに都道府県知事(麻薬取締員)または警察署に届け出る必要があります。保健所への届け出ではありません。正しくは:医療用麻薬を紛失した場合は、速やかに都道府県知事(麻薬取締員)または警察署に届け出ます。選びやすい理由:麻薬の管理には公的な機関が関わるため、保健所と結びつけて考えてしまうかもしれませんが、麻薬の紛失に関してはより厳格な届け出先が定められています。混同注意:薬事に関する行政機関として保健所を連想しやすいですが、麻薬取締法における紛失の届け出先は特定されています。
- 4. 定期的な医療用麻薬は決められた時間に定量を服用することで血中濃度を一定に保ち、持続的な鎮痛効果を得るものです。強い痛みを訴えた場合には、定時薬を前倒しするのではなく、レスキュー薬(臨時追加薬)を使用することが適切です。勝手に時間を早めることは、過量投与や副作用のリスクを高める可能性があります。正しくは:強い痛みを訴えた時は、医師から処方されているレスキュー薬(臨時追加薬)を使用します。選びやすい理由:痛みを早く抑えたいという思いから、時間を早めて使用することを考えてしまいがちですが、麻薬の適切な使用方法ではありません。混同注意:「痛みを早く取りたい」という心理から、定時薬を早めるのが良いと誤解しがちですが、これでは薬物動態が乱れ、適切な疼痛管理ができなくなる可能性があります。
国試ポイント
がん性疼痛管理における医療用麻薬の使用方法、特に在宅での家族への指導に関する知識が問われています。医療用麻薬の正しい管理方法、貼付剤の正しい使用方法、緊急時の対応(紛失時、突出痛時)についての理解が求められます。
混同注意
選択肢1の「鍵のかかる棚で管理する」は正しい記述ですが、医療用麻薬の管理全体の一部であり、選択肢2は患者の直接的なケアにおける具体的な行為に対する指導であり、より実践的な内容です。選択肢3は届け出先が誤っており、選択肢4はレスキュー薬の概念を理解していれば誤りと判断できます。
次に同じ論点が出たら
この問題から、在宅でのがん性疼痛管理において家族が果たす役割の重要性と、そのために必要な具体的な知識と行動を理解しているか。
関連知識
医療用麻薬の適正使用(WHO方式がん疼痛治療法)、レスキュー薬の意義と使用方法、医療用麻薬の保管・廃棄・紛失に関する法規(麻薬及び向精神薬取締法)、貼付剤の貼付部位選定と皮膚ケア。