排痰を促す目的で行うのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
スクイージングは、患者の呼気に合わせて胸郭を外側から内側へ圧迫することで、肺の換気を促進し、気道内の痰を移動させて排出しやすくする理学療法の一つです。排痰を促す目的で重要な手技として知られています。
選択肢ごとの解説
- 1. タッチングは皮膚への刺激を通じて、患者の不安軽減やリラクゼーション、皮膚循環の促進などを目的として行われる看護援助であり、直接的な排痰効果はありません。正しくは:排痰を促す目的で行うのは、胸郭への適切な圧迫や振動を加える手技です。選びやすい理由:患者へのケア全般に含まれる行為であるため、漠然と身体に触れることと結びつけて選んでしまう可能性があります。混同注意:マッサージやタッピング(叩打法)などの身体接触を伴うケアと混同されることがありますが、排痰目的の手技とは異なります。
- 2. 正解。スクイージングは、患者が息を吐くタイミングに合わせて胸郭を両側から圧迫し、呼気を強制的に促すことで、気道内の痰を末梢から中枢へと移動させ、排痰を助ける理学療法の一つです。
- 3. 漸進的筋弛緩法は、体の特定の筋肉群に意識的に力を入れ、その後一気に弛緩させることを繰り返すことで、心身の緊張を和らげ、リラクゼーションを促す心理療法です。排痰を直接的に促す効果はありません。正しくは:排痰を促す目的で行うのは、胸郭に直接働きかける理学療法です。選びやすい理由:呼吸器疾患の患者がストレスを感じやすい状況で、リラクゼーションが必要とされる場面があるため、広義の呼吸ケアの一環と誤解する可能性があります。混同注意:呼吸法の指導やストレスマネジメントと混同しやすいですが、排痰とは異なる目的で実施されます。
- 4. 持続的気道陽圧療法(CPAP)は、睡眠時無呼吸症候群の治療などで用いられ、気道に一定の陽圧をかけ続けることで気道の閉塞を防ぐことを目的とします。痰の排出を直接的に促す手技ではありません。正しくは:排痰を促す目的で行うのは、気道内の分泌物を体外へ排出させるための手技です。選びやすい理由:「呼吸」に関連する療法であるため、呼吸器疾患の治療法の一つとして選んでしまう可能性があります。呼吸器系の知識が不十分だと、排痰と呼吸補助の目的を混同しやすいです。混同注意:人工呼吸器による換気療法やNPPV(非侵襲的陽圧換気)など、他の呼吸補助療法と混同しやすいですが、いずれも直接的な排痰法とは異なります。
国試ポイント
排痰に関する理学療法や看護技術の基本的な知識が問われています。特に、スクイージング、体位ドレナージ、タッピング(叩打法)、ハフィングなど、各手技の具体的な目的と方法を正確に理解しているかが重要です。また、これらと混同しやすいリラクゼーション法や呼吸補助療法との区別も問われるポイントです。
混同注意
タッピング(叩打法)や体位ドレナージなど、他の排痰を促すための理学療法。また、リラクゼーションを目的としたタッチングや漸進的筋弛緩法、あるいは呼吸補助を目的としたCPAP療法など、排痰とは直接関連しない手技や療法と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、排痰を促すための具体的な手技や体位(体位ドレナージの体位など)を問う問題、あるいはそれぞれの排痰法の禁忌や注意点を問う問題が出題される可能性があります。また、小児や高齢者、特定の疾患を持つ患者における排痰ケアの工夫が問われることも考えられます。
関連知識
排痰を促進する他の方法として、体位ドレナージ、タッピング(叩打法)、バイブレーター(振戦法)、ハフィング(forced expiratory technique: FET)、ポジショニング、加湿、水分補給、去痰薬の使用、吸引などがあります。これらの手技やケアの目的と実施方法について理解しておく必要があります。