真空採血管とホルダーを用いて静脈血採血を実施するときに、駆血を解除するタイミングで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
真空採血管を用いた採血では、通常、すべての採血が終了し、ホルダーから最後の採血管を抜去した後に駆血帯を解除します。これは、採血中に駆血帯を解除すると、血管内圧が低下して採血が滞ったり、血液が逆流したりするリスクがあるためです。また、複数の採血管を使用する際は、最後の採血管を抜去するまで駆血を維持し、その後、針を抜く直前に駆血を解除することで、血液の逆流を防ぎ、正確な採血量を確保できます。
選択肢ごとの解説
- 1. このタイミングでは血液が十分に採集されておらず、針が血管内にある状態で駆血を解除すると、逆流や皮下血腫のリスクが高まる。正しくは:駆血帯は、通常、すべての採血が終了し、針を抜く直前、または抜去後に解除する。選びやすい理由:早く患者の不快感を軽減したいという思いから選んでしまう可能性がある。混同注意:静脈穿刺が成功した合図と混同しやすい。
- 2. 血液流入開始時に駆血帯を解除すると、採血量が不十分になったり、採血が途中で止まってしまう可能性がある。また、駆血帯を解除する際に針が動いて血管を損傷するリスクもある。正しくは:駆血帯は、すべての採血が終了し、針を抜く直前、または抜去後に解除する。選びやすい理由:血液が流れ始めたことで安心し、駆血帯の役割が終わったと誤解しやすい。混同注意:採血が成功したことを意味する血液の流入開始と、駆血帯解除のタイミングを混同しやすい。
- 3. このタイミングで駆血帯を解除すると、次の採血管への交換時に駆血帯が再度必要になる場合があり、手技が中断されたり、血液凝固が始まるリスクがある。また、複数の採血管を使用する場合、採血管の交換中に駆血帯が解除されると、採血量が不正確になる可能性がある。正しくは:駆血帯は、すべての採血管への採血が完了し、ホルダーから最後の採血管を抜去した後に解除する。選びやすい理由:1本の採血管の採血が終わったので駆血帯を外しても良いと考えてしまう。混同注意:1本の採血管の採血終了と、すべての採血手技の終了を混同しやすい。
- 4. 正解。このタイミングが最も適切である。これにより、全ての採血が終了し、次のステップ(針の抜去)にスムーズに移行できる。駆血帯を解除せずに採血管を抜去することで、血管内圧が維持され、血液の逆流や採血困難を防ぐことができる。また、針を抜去する直前に解除することで、針刺し事故のリスクも軽減される。選びやすい理由:採血が終わった瞬間に外したくなる。混同注意:採血終了時と駆血帯解除のタイミングを正確に理解しているかが問われる。
国試ポイント
静脈採血手技における駆血帯の適切な解除タイミングを理解しているか、特に真空採血管を使用した場合の手順を問う。安全で確実な採血のための基本的な知識が求められる。
混同注意
採血が開始された時点や1本の採血管への流入が完了した時点と、すべての採血手技が終了した時点を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
次回、同じ論点が出た場合は、採血の種類(シリンジ採血、翼状針採血など)による駆血解除タイミングの違い、または複数の検査に必要な採血を行う際の注意点を確認する。
関連知識
駆血帯を装着する時間(1分以内)、駆血帯の締め付け具合、駆血帯を装着する目的(静脈を怒張させて穿刺を容易にし、血液を凝集させないため)、駆血帯解除のタイミングと皮下血腫・内出血の関係。