輸血用血液製剤と保存温度の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
赤血球成分製剤と全血製剤は、赤血球の代謝を抑え、溶血を防ぐために2〜6℃で冷蔵保存されます。一方、血小板製剤は活性を維持するため20〜24℃で振盪保存が必要であり、血漿製剤は凝固因子を保護するため-20℃以下で凍結保存されます。各製剤の特性に応じた適切な保存温度を理解することが重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 血小板製剤は、その機能を維持するために、室温である20〜24℃で振盪しながら保存する必要があります。2〜6℃の冷蔵保存では、血小板の機能が著しく低下します。正しくは:血小板製剤 — 20〜24℃ (振盪)選びやすい理由:他の主要な血液製剤である赤血球製剤や全血製剤と同じ温度帯であるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:赤血球製剤や全血製剤の保存温度 (2〜6℃) と混同しやすいです。
- 2. 正解。赤血球成分製剤は、細菌の増殖を抑制し、赤血球の機能を安定して保つために、冷蔵庫内 (2〜6℃) で保存することが日本の輸血医療における標準です。
- 3. 新鮮凍結血漿 (FPP) などの血漿製剤は、凝固因子をはじめとする不安定な成分を保護するため、通常-20℃以下 (FPPの場合は-30℃以下) の超低温で凍結保存されます。20〜24℃は室温であり、保存温度としては不適切です。正しくは:血漿製剤 — -20℃以下 (FPPは-30℃以下)選びやすい理由:血小板製剤の保存温度 (20〜24℃) と数字が似ており、うっかり選んでしまう可能性があります。また、解凍後の保存温度 (使用直前まで冷蔵) と混同する可能性もあります。混同注意:血小板製剤の保存温度 (20〜24℃) や、解凍後の冷蔵保存と混同しやすいです。
- 4. 全血製剤は、赤血球成分製剤と同様に、赤血球の機能を維持するために2〜6℃の冷蔵保存が必要です。20〜24℃の室温では、赤血球の劣化や細菌増殖のリスクが高まります。なお、全血製剤は現在ほとんど使用されていません。正しくは:全血製剤 — 2〜6℃選びやすい理由:血小板製剤の保存温度 (20〜24℃) と数字が同じであるため、誤って選択することがあります。混同注意:血小板製剤の保存温度 (20〜24℃) と混同しやすいです。また、赤血球と血漿両方を含むため、それぞれの最適な温度を混同しやすいです。
国試ポイント
輸血用血液製剤の種類ごとの適切な保存温度に関する知識が問われています。それぞれの製剤が持つ特性(細胞成分、血漿成分など)と、それを維持するための条件(温度、振盪など)を正確に理解しているかを確認する基本的な問題です。
混同注意
各血液製剤の保存温度は、特に血小板製剤の室温保存 (20〜24℃) と、赤血球製剤・全血製剤の冷蔵保存 (2〜6℃) を混同しやすいです。また、血漿製剤の凍結保存は明確に異なりますが、他の製剤の温度と誤って結びつける可能性もあります。
次に同じ論点が出たら
血液製剤の種類と保存温度だけでなく、保存期間、輸血前の準備(加温、溶解など)、輸血時の観察項目、輸血後合併症の種類と対応について問われる可能性があります。また、血液製剤の具体的な成分や製造過程に関する知識も関連してくることがあります。
関連知識
輸血製剤の分類(赤血球、血小板、血漿など)、輸血管理の基本原則、各製剤の適応と副作用、献血から輸血までの一般的な流れ。特に、医療機関における血液製剤の適切な保管・管理方法に関する知識が基礎となります。