皮下埋込みポートを用いた在宅中心静脈栄養法〈HPN〉で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
皮下埋め込み型ポートは、皮膚の下に完全に埋め込まれるため、針が刺入されていない状態であれば、カテーテル挿入部が外部に露出することなく清潔が保たれ、入浴やシャワーが可能です。これにより、患者のQOLが向上します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。皮下埋め込み型ポートは、完全に体内に埋め込まれているため、針を抜いた状態であればカテーテル刺入部が体外に露出せず、防水処置なしで入浴が可能です。選びやすい理由:カテーテルが体内に埋め込まれているという特性を理解していれば、迷わず選択できます。混同注意:末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)やその他の体外にカテーテルが露出するタイプのカテーテル管理時の入浴制限
- 2. 皮下埋め込み型ポートは、長期間にわたる栄養管理に適しており、24時間連続した輸液も可能です。むしろ、頻回な輸液を必要とする患者に選択されることが多いです。正しくは:24時間連続した輸液にも適しています。選びやすい理由:ポート管理が複雑であるという印象から、連続輸液が困難であると誤解する可能性があります。混同注意:在宅自己腹膜灌流(CAPD)や間欠的な点滴治療のイメージ
- 3. 在宅中心静脈栄養法は、患者本人や家族による自己管理が基本ですが、同居家族がいることは必須ではありません。自己管理能力があれば独居者でも可能です。ただし、緊急時の対応やサポート体制は重要です。正しくは:同居する家族がいることは絶対条件ではありません。自己管理能力があれば独居者でも可能です。選びやすい理由:重篤な医療行為であるため、家族のサポートが必須だと考えやすいですが、自己管理可能な患者には適用されます。混同注意:在宅医療全般において、家族の協力が強く推奨されるという一般的な認識
- 4. 在宅中心静脈栄養法で使用される輸液ポンプには、携帯型で小型軽量のものがあり、外出時に持ち運び使用することが可能です。これにより、患者の活動範囲が拡大し、QOLが向上します。正しくは:外出時に輸液ポンプを使用することは可能です。選びやすい理由:輸液ポンプが大型で持ち運びが困難であるという固定観念や、点滴を受けている状態での外出が難しいというイメージから誤って選択しがちです。混同注意:入院中の大型輸液ポンプのイメージや、点滴台を必要とする点滴治療
国試ポイント
在宅中心静脈栄養法(HPN)における各ルートの特徴と管理方法、特に皮下埋め込み型ポートの利点と日常生活への影響を理解することが重要です。
混同注意
在宅中心静脈栄養法(HPN)におけるカテーテル管理では、カテーテルの種類(PICC、CVポートなど)によって入浴や運動の可否、合併症のリスク管理が異なる点を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合は、各選択肢が「皮下埋め込み型ポートの特性」と合致するかどうか、特に日常生活の制限に関する記述に注目して判断します。
関連知識
皮下埋め込み型ポートは、長期留置が可能で、感染リスクが低く、患者のQOL向上に寄与します。使用時は専用のヒューバー針を穿刺し、非使用時は抜針します。定期的なヘパリンロックが必要です。合併症には、カテーテル閉塞、感染、血栓症などがあります。