医療施設において、患者の入院から退院までの看護を1人の看護師が継続して責任をもつことを重視した看護体制はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
プライマリナーシングシステムは、一人の看護師が患者の入院から退院まで、一貫して計画から評価まで責任を持つ看護体制です。これにより、患者中心の継続的なケアが提供され、質の高い看護と患者満足度の向上に繋がります。
選択肢ごとの解説
- 1. 機能別看護方式は、看護業務を細分化し、各看護師が特定の機能(例:点滴、清拭など)を担当する方式です。患者さん全体を継続して看る責任を持つ看護師は特定されません。正しくは:看護業務を細分化し、それぞれの看護師が特定の業務を担当する方式。選びやすい理由:一見効率的に見えるため、これも患者さんへのケア体制の一つと誤解する可能性がある。混同注意:患者全体を継続的に看る体制ではない点で、プライマリナーシングとは対極にある。
- 2. 患者受け持ち方式は、特定の患者さんグループを特定の看護師チームが担当する方式ですが、一人の看護師が継続して入院から退院まで責任を持つという概念とは異なります。チームで責任を分担する要素が強いです。正しくは:特定の患者さんグループを特定の看護師が担当する方式。選びやすい理由:「受け持ち」という言葉から、継続的な責任を連想しやすい。混同注意:プライマリナーシングに近い概念だが、責任の範囲と継続性に違いがある。プライマリナーシングがより『一貫した責任』を強調する。
- 3. チームナーシングシステムは、複数の看護師で構成されるチームが患者さんのグループを受け持ち、リーダーを中心に協力して看護を提供する方式です。一人の看護師が全期間を通して主担当となるわけではありません。正しくは:複数の看護師で構成されるチームが患者グループを受け持ち、リーダーを中心に協力して看護を提供する方式。選びやすい理由:「チーム」で患者さんを受け持つため、ケアの継続性を連想しやすいが、個々の看護師の責任の継続性とは異なる。混同注意:患者受け持ち方式と混同しやすいが、こちらはチームでの責任分担を明確にしている。プライマリナーシングとは一人の看護師の責任の重さが異なる。
- 4. 正解。プライマリナーシングシステムは、一人のプライマリナース(主たる看護師)が患者さんの入院から退院まで、一貫して看護計画の立案、実施、評価に責任を持ちます。これにより、患者さんと家族との信頼関係を深め、個別性のある質の高い看護を提供することを目指します。正しくは:一人の看護師が患者さんの入院から退院まで、継続的に看護計画の立案、実施、評価の全責任を負う看護体制。選びやすい理由:他の選択肢も部分的に継続性や受け持ちの要素を持つため、区別が難しい場合がある。混同注意:患者受け持ち方式やチームナーシングシステムと混同しやすいが、プライマリナーシングはより『一貫した個人の責任』に重点を置いている点で異なる。
国試ポイント
看護方式の種類とそれぞれの特徴、特に各方式における看護師の役割と責任の範囲を正確に理解しているかが問われています。プライマリナーシングは患者中心の継続ケアという理念が重要です。
混同注意
「患者受け持ち方式」や「チームナーシングシステム」と混同しやすいですが、プライマリナーシングは「一人の看護師が継続的に責任を持つ」という点が最大の特徴です。他の方式は、チームやグループで責任を分担したり、特定の期間だけ担当したりする点で異なります。
次に同じ論点が出たら
この問題で正解できた場合、看護方式の基本的な概念は理解できています。今後は、各方式がどのような状況や目的で採用されることが多いか、またそれぞれのメリット・デメリットを具体的に説明できるように学習を深めると良いでしょう。
関連知識
機能別看護方式(効率性重視、継続性・包括性低)、チームナーシング(チームでの協働、リーダーシップ)、モジュールナーシング(小規模チームによる包括的ケア)。各看護方式のメリット・デメリットも合わせて学習すると良いでしょう。