労働者災害補償保険法に規定されているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
労働者災害補償保険法は、労働者が業務上または通勤中に負傷したり病気になったり、あるいは死亡した場合に、その労働者や遺族に対し、必要な保険給付を行うことを目的とした法律です。介護補償給付は、業務上の傷病により障害が残り、常時または随時介護を必要とする状態になった場合に支給される給付であり、労災保険法に明確に規定されています。
選択肢ごとの解説
- 1. これは雇用保険法に定められている給付金です。失業者の再就職支援が目的であり、労災保険の範囲ではありません。正しくは:失業期間中の職業訓練に対する給付金は雇用保険法に基づきます。選びやすい理由:「給付金」という言葉から、何らかの保険制度と関連すると感じるかもしれませんが、制度の目的と対象が異なります。混同注意:雇用保険の教育訓練給付金と混同しやすいです。
- 2. 時間外労働手当は、労働基準法に基づいて雇用主が労働者に支払う賃金の一部です。災害の有無にかかわらず、労働時間に応じた対価であり、労災保険の給付とは性質が異なります。正しくは:時間外労働手当は労働基準法に基づく賃金です。選びやすい理由:「災害」という言葉が含まれるため、労災保険と関連があるように見えますが、これは労働条件に関するもので、災害補償とは異なります。混同注意:労働基準法に基づく賃金規定と労災保険の給付を混同しやすいです。
- 3. 有害業務従事者の健康診断は、労働安全衛生法に基づいて事業者に義務付けられているものです。労災保険は、業務上または通勤による傷病等に対して給付を行う制度であり、予防的な健康診断の実施義務とは直接関連しません(ただし、健康診断の結果、業務上の疾病が発見されれば労災保険の対象となる可能性はあります)。正しくは:特定の有害業務に従事する労働者の健康診断は労働安全衛生法に基づきます。選びやすい理由:「有害業務」「健康診断」といった言葉から、労働者の健康に関わることとして労災保険と結びつけやすいですが、これは予防措置の義務であり、保険給付とは異なります。混同注意:労働安全衛生法による健康管理義務と、労災保険による補償を混同しやすいです。
- 4. 正解。労働者災害補償保険法は、業務上または通勤途中の事故や疾病によって労働者が被った損害に対して、必要な保険給付を行うことを目的としています。介護補償給付は、業務上の傷病が治癒した後も介護が必要な状態が続いた場合に支給される、労災保険法に明確に規定された給付の一つです。
国試ポイント
労働者災害補償保険法の目的と、具体的にどのような給付がその法律によって行われるかを理解しているかを確認する問題です。他の社会保険制度(雇用保険、医療保険、介護保険など)や労働関連法規(労働基準法、労働安全衛生法など)との区別が重要になります。
混同注意
社会保険各法の給付内容、特に雇用保険の教育訓練給付金、医療保険の療養給付、労働基準法の賃金規定、労働安全衛生法の健康管理義務などと混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、労災保険法の他の主要な給付(例:休業補償給付、障害補償給付)が正答となる選択肢として提示される可能性や、他の社会保障制度(雇用保険、健康保険、年金保険など)との違いを問われる可能性が高いです。
関連知識
労災保険法における主な給付には、療養補償給付、休業補償給付、障害補償給付、遺族補償給付、葬祭料、傷病補償年金、介護補償給付などがあります。それぞれの給付がどのような状況で、どのような目的で支給されるのかを把握しておくことが重要です。