ペースメーカー装着患者における右心室ペーシング波形の心電図(別冊No. 3)を別に示す。心電図の記録速度は通常の25 mm/秒であり、矢印で示した小さなノッチがペースメーカーからの電気刺激が入るタイミングを示している。心電図波形によって計測した心拍数で正しいのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
心電図の記録速度は25mm/秒であり、心拍数を求めるには1分間の拍動数が必要です。R-R間隔が大きなマス目で約4マス(20mm)なので、1拍にかかる時間は20mm ÷ 25mm/秒 = 0.8秒となります。したがって、1分間あたりの心拍数は60秒 ÷ 0.8秒 = 75拍/分となり、選択肢3の範囲に収まります。
選択肢ごとの解説
- 1. R-R間隔を過大評価するか、記録速度との関係を誤って計算しているため誤りです。正しくは:75拍/分選びやすい理由:R-R間隔を約8マス(40mm)と読み違える、または計算式を間違えるとこの範囲になる可能性があります。混同注意:R-R間隔の読み取り(大マス、小マス)
- 2. R-R間隔を約5マス(25mm)と読み違える、または計算式を間違えているため誤りです。正しくは:75拍/分選びやすい理由:R-R間隔を約5〜6マス(25-30mm)と読み違える、または計算式を間違えるとこの範囲になる可能性があります。混同注意:R-R間隔の読み取り(大マス、小マス)
- 3. 正解。心電図上、ペースメーカーのスパイクから次のスパイク(またはQRS波)までのR-R間隔は大きなマスで約4マス(20mm)です。記録速度25mm/秒なので、1拍にかかる時間は20mm ÷ 25mm/秒 = 0.8秒となります。心拍数は60秒 ÷ 0.8秒 = 75拍/分となり、70/分以上、90/分未満の範囲に該当するため正しいです。選びやすい理由:正しい計算に基づいています。
- 4. R-R間隔を過小評価するか、記録速度との関係を誤って計算しているため誤りです。正しくは:75拍/分選びやすい理由:R-R間隔を約3マス(15mm)と読み違える、または計算式を間違えるとこの範囲になる可能性があります。混同注意:R-R間隔の読み取り(大マス、小マス)
国試ポイント
心電図の記録速度とR-R間隔から心拍数を計算する能力。
混同注意
心拍数の計算式を間違えたり、R-R間隔の読み取りミス。特にペースメーカーのスパイクとQRS波の関係を正しく理解していないと、拍動の起点を誤認する可能性があります。
次に同じ論点が出たら
R-R間隔を正確に読み取り、記録速度に応じた心拍数計算の公式に当てはめる。
関連知識
心電図の記録速度(25mm/秒、50mm/秒)と、それに伴う小マス(1mm)あたりの時間(0.04秒、0.02秒)の関係、および心拍数計算(60秒 ÷ R-R間隔[秒])。