高齢者における肺炎の三次予防はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
三次予防とは、疾患がすでに発症した後に行われるもので、病気の進行を抑制し、合併症を予防し、機能回復を図り、社会復帰を支援する段階を指します。肺炎を発症した高齢者に対し、呼吸リハビリテーションを行うことで、肺機能の回復を促し、身体機能の維持・向上、そして再発予防やADLの改善を目指すことは、この三次予防の目的に合致します。
選択肢ごとの解説
- 1. 口腔内の衛生管理は、肺炎の原因となる細菌の増殖を抑え、肺炎の発症を予防するための一次予防に該当します。疾患の発生自体を防ぐ段階です。正しくは:一次予防(発症予防)選びやすい理由:肺炎と関連が深いため、予防策としてすぐに思いつく選択肢です。混同注意:一次予防と三次予防の区別が曖昧な場合に選びやすいです。口腔ケアは肺炎予防に非常に重要ですが、三次予防ではありません。
- 2. 肺炎球菌ワクチン接種は、特定の病原体による肺炎の発症を予防するための一次予防に該当します。感染症の発生自体を防ぐ活動です。正しくは:一次予防(発症予防)選びやすい理由:ワクチン接種は予防の代表例であり、肺炎予防に有効なため、適切な予防策と考えがちです。混同注意:一次予防と三次予防の区別が曖昧な場合に選びやすいです。特定の疾患に対する免疫をつけることで発症を未然に防ぐ行為は一次予防です。
- 3. 正解。呼吸リハビリテーションは、肺炎後の肺機能低下や身体機能低下を回復させ、再発予防やQOL向上を目指す活動です。これは既に発症した疾患の進行を抑制し、機能回復を図る三次予防に該当します。
- 4. 健康診断での胸部X線撮影は、自覚症状がない段階で肺炎などの病気を早期に発見し、早期治療につなげるための二次予防に該当します。疾患の早期発見・早期介入の段階です。正しくは:二次予防(早期発見・早期治療)選びやすい理由:検査による「予防」という言葉のイメージから、予防全般と捉えやすいです。混同注意:一次予防、二次予防、三次予防の区別が曖昧な場合に選びやすいです。スクリーニング検査による早期発見は二次予防です。
国試ポイント
プライマリヘルスケアにおける一次予防、二次予防、三次予防の具体的な内容と区別を理解しているか問う問題です。特に、それぞれの予防段階に属する具体的な活動例を正確に識別できる能力が求められます。
混同注意
一次予防(発症予防)と二次予防(早期発見・早期治療)は混同しやすく、さらに三次予防(機能回復・社会復帰)との違いも明確に把握しておく必要があります。予防の種類と具体的な医療・看護行為を結びつけて覚えることが重要です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、まず問題文が「疾患の発症前」「発症初期・進行前」「発症後」のどの段階を問うているのかを明確にし、それに合致する選択肢を選びましょう。特に、高齢者特有の疾患に対する予防策にも注意が必要です。
関連知識
一次予防:健康教育、予防接種、生活習慣の改善。二次予防:健康診断、がん検診、特定健診、生活習慣病の早期介入。三次予防:リハビリテーション、合併症管理、QOL向上、ターミナルケア、再発予防。