門脈系の血管はどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
門脈系は、消化管や脾臓からの血液を肝臓に運ぶ特殊な静脈系です。主要な構成血管には、上腸間膜静脈、脾静脈、下腸間膜静脈があります。脾静脈と下腸間膜静脈はこれらに該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 肝静脈は肝臓から血液を心臓へ送る血管であり、門脈系を構成する血管ではありません。門脈は肝臓へ流入する血管です。正しくは:肝静脈は門脈系ではなく、大循環系の静脈の一部です。選びやすい理由:肝臓に関連する血管であるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:肝静脈と門脈を混同しやすい。門脈は肝臓に入る血管、肝静脈は肝臓から出る血管と理解する。
- 2. 正解。脾静脈は脾臓からの血液を集め、上腸間膜静脈と合流して門脈を形成する主要な血管の一つです。そのため、門脈系の血管に含まれます。正しくは:正しい選択肢です。選びやすい理由:門脈の直接的な構成要素であるため、正しい判断がしやすいです。混同注意:脾臓からの血液が集まる場所として重要です。
- 3. 食道静脈は上大静脈系または下大静脈系に属し、直接的に門脈系を構成する血管ではありません。ただし、門脈圧亢進時には門脈と体循環の吻合路として重要になります。正しくは:食道静脈は体循環の一部です。選びやすい理由:門脈圧亢進時の側副血行路として関係するため、門脈系と誤解する可能性があります。混同注意:門脈圧亢進時に食道静脈瘤ができるため、関連が深いと誤解しやすいですが、通常は体循環に属します。
- 4. 内腸骨静脈は骨盤内の臓器からの血液を集め、総腸骨静脈を経て下大静脈へと合流する血管であり、門脈系には含まれません。正しくは:内腸骨静脈は大循環系の静脈です。選びやすい理由:消化器系の近くに位置する血管であるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:腸という名称から消化器系と誤解しやすいですが、これは体循環の静脈です。
- 5. 正解。下腸間膜静脈は大腸の下部(下行結腸、S状結腸、直腸上部)からの血液を集め、脾静脈に合流して門脈を形成する主要な血管の一つです。そのため、門脈系の血管に含まれます。正しくは:正しい選択肢です。選びやすい理由:門脈の主要な構成要素であるため、正しい判断がしやすいです。混同注意:下腸間膜静脈は門脈の主要な支流であり、理解しておくべきです。
国試ポイント
門脈系の解剖学的構成要素を正確に理解しているかが問われています。門脈は消化器系からの栄養豊富な血液を肝臓に供給する重要な役割を担っており、その構成血管を把握することは基礎的な知識です。
混同注意
門脈系の血管と体循環(大循環)系の血管を混同しやすいです。特に肝臓に関連する肝静脈や、門脈圧亢進時に側副血行路となる食道静脈は誤解の元になりやすいでしょう。
次に同じ論点が出たら
門脈系の主要な合流部位や、各血管がどの臓器からの血液を集めているかについても理解を深めることが重要です。
関連知識
門脈圧亢進症、肝硬変、食道静脈瘤、門脈体循環シャントなど、門脈系に関連する病態生理学的知識も合わせて学習すると理解が深まります。