産褥期の生理的変化で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
赤ちゃんが乳頭を吸うと、その刺激が大脳皮質を介して視床下部に伝わり、下垂体後葉からオキシトシンが分泌されます。オキシトシンは子宮収縮を促進し、乳汁射出を促す作用があります。これは産後の子宮復古と母乳育児に重要な生理的反応です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。乳頭刺激は視床下部から下垂体後葉への刺激となり、オキシトシンの分泌を促進します。オキシトシンは子宮収縮と乳汁射出を促します。選びやすい理由:産後の生理的なホルモン分泌の機序を理解していれば、正しいと判断できます。混同注意:プロラクチンの作用と混同する可能性もありますが、直接的な乳頭刺激による反射はオキシトシンが主要です。
- 2. 子宮が妊娠前の大きさ(非妊娠時)に戻るのは、出産後およそ6~8週かかります。2週ではまだ不十分です。正しくは:子宮が妊娠前の大きさへと戻るのは、出産後およそ6~8週です。選びやすい理由:「出産後」という言葉から、ある程度の期間を想像しやすいですが、具体的な期間が曖昧だと誤った選択肢を選びがちです。混同注意:子宮底が恥骨結合近くに触れるようになるまでの期間(約10日)と混同することがあります。
- 3. 分娩後は、妊娠中に増加した細胞外液の排泄のため、利尿作用が亢進し、一時的に尿量が増加します。減少ではありません。正しくは:分娩後は一時的に尿量が増加します。選びやすい理由:出血量が多いことなどから体液が減少すると誤解し、尿量も減少すると考えやすいかもしれません。混同注意:分娩直後の膀胱の緊張低下による排尿困難と、尿量そのものの減少を混同することがあります。
- 4. 分娩後は胎盤が娩出されるため、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌源がなくなり、その量は急激に減少します。正しくは:プロゲステロンの量が減少します。選びやすい理由:ホルモンバランスが大きく変化する時期であるため、具体的なホルモンの増減が曖昧だと迷いやすいです。混同注意:妊娠中に高かったプロゲステロンの値と、産褥期の他のホルモン(プロラクチンなど)の増加と混同しやすいです。
国試ポイント
産褥期のホルモン変化と生理的反応、特にオキシトシンと子宮収縮・乳汁分泌の関係を理解する。
混同注意
オキシトシンの子宮収縮作用とプロラクチンの乳汁生成作用を混同しない。
次に同じ論点が出たら
オキシトシンの作用、産褥期の子宮復古の期間、尿量・性ホルモンの変化を正確に理解しているか。
関連知識
プロラクチンは乳汁生成を促進し、オキシトシンは乳汁射出を促進します。また、産褥期の子宮復古不全にはオキシトシン点滴が用いられることがあります。