入院中の小児のストレス因子と発達段階の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
学童期の子どもは、思考力が発達し、論理的な思考が可能になります。そのため、自分の病状や治療について理解しようとし、その進行や将来への影響について深く考えるため、病状が今後どうなるかという不安を強く感じやすいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 新生児期は、慣れない場所への戸惑いを感じるというよりも、生理的欲求の充足や特定の養育者との愛着形成が重要であり、五感で感じ取る環境の変化に対する反応は本能的です。戸惑いという表現は新生児期の認知レベルとは乖離しています。正しくは:新生児期は、分離不安よりも生理的欲求の不充足や痛み、身体的拘束によるストレスを経験しやすい。選びやすい理由:新生児が環境変化に敏感であるという一般的な理解から、戸惑いという感情を当てはめてしまいがち。混同注意:新生児の生理的ストレス反応と、より高次の認知を伴う「戸惑い」という感情表現。
- 2. 幼児期の子どもは、自己中心的な思考が強く、個人的な空間の概念はまだ発達途中です。個人的な空間の侵害に対するストレスは、思春期以降に顕著になります。幼児期はむしろ身体への侵襲や活動制限にストレスを感じやすいです。正しくは:幼児期は、身体の損傷への恐怖や活動制限によるストレスを経験しやすい。選びやすい理由:子どもが自分の物や場所に対して「自分のもの」という意識を持つことから、空間の侵害にストレスを感じると思われがちですが、それはより高次の概念です。混同注意:幼児期に見られる所有の意識と、思春期以降に発達するプライベートな空間への欲求。
- 3. 正解。学童期の子どもは、思考力が発達し、病気や治療について具体的な理解を深めるため、病状が今後どうなるかという予後に関する不安を強く抱きやすいです。選びやすい理由:学童期が具体的な思考力を持つ発達段階であるため、病状の理解とそれに基づく不安の関連性が直感的である。混同注意:他の発達段階での不安の焦点。
- 4. 母親と離れることへの強い不安(分離不安)は、乳幼児期に最も顕著に見られるストレスです。思春期には、家族からの自立が促される時期であり、分離不安は減少します。思春期の子どもは、むしろ友人関係や身体イメージ、プライバシーの侵害にストレスを感じやすいです。正しくは:母親と離れることへの不安は乳幼児期に最も強く、思春期はむしろ身体イメージの変化や友人関係の問題にストレスを感じやすい。選びやすい理由:思春期の子どもも家族との関係を重視するため、離れることにストレスを感じると誤解されがちですが、その質は乳幼児期とは異なります。混同注意:乳幼児期の強い分離不安と、思春期における家族関係の変化や友人関係の重視。
国試ポイント
子どもの発達段階とそれに伴う入院ストレスの特徴を理解する。
混同注意
各発達段階で共通して見られるストレス(例:痛み、制限)と、各段階に特有のストレスを混同しない。
次に同じ論点が出たら
子どもの発達段階の記述から、その段階で最も強く経験する心理的・認知的特性に関連するストレスを選択する。
関連知識
乳児期のストレス:分離不安、身体的拘束。幼児期のストレス:活動制限、身体損傷への恐怖、自己中心的思考からの自己責任。思春期のストレス:身体イメージの変化、ピアグループからの孤立、プライバシーの侵害。