心電図(別冊No. 2)を別に示す。心電図の記録速度は25 mm/秒である。心電図波形によって計測した心拍数で正しいのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
心電図の記録速度が25mm/秒の場合、大きなマス目1つが0.2秒、小さなマス目1つが0.04秒です。心拍数の計算式として、R-R間隔が大きなマス目でXマスの場合、心拍数=300/X(拍/分)で計算できます。または、R-R間隔が小さなマス目でYマスの場合、心拍数=1500/Y(拍/分)で計算できます。下図の心電図では、R-R間隔が約25小マス(大きなマスで約5マス)であるため、1500÷25=60拍/分、または300÷5=60拍/分となります。この60拍/分は「50/分以上、70/分未満」の範囲に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. この範囲は徐脈に該当しますが、提示された心電図の心拍数はこれよりも速いです。正しくは:提示された心電図では、心拍数は50/分以上70/分未満の範囲にあります。選びやすい理由:R-R間隔が長く見えることで、徐脈だと誤解することがあるかもしれません。混同注意:正常洞調律の徐脈と、病的な徐脈(洞不全症候群など)の判別基準。
- 2. 正解。心電図の記録速度が25mm/秒の場合、大きなマス目1つが0.2秒に相当します。心拍数は300÷R-R間隔(大きなマス目の数)または1500÷R-R間隔(小さなマス目の数)で計算します。下図の心電図ではR-R間隔が大きなマス目で約5マス、小さなマス目で約25マスなので、1500÷25=60拍/分となり、この選択肢の範囲に該当します。
- 3. この範囲は正常洞調律の範囲内ですが、提示された心電図の心拍数はこれよりも遅いです。正しくは:提示された心電図では、心拍数は50/分以上70/分未満の範囲にあります。選びやすい理由:正常な心拍数の中央値付近であるため、深く考えずに選びたくなる可能性があります。混同注意:心拍数の計算方法を正確に理解していない場合、大まかな見た目で判断してしまう。
- 4. この範囲は頻脈傾向に該当しますが、提示された心電図の心拍数はこれよりもかなり遅いです。正しくは:提示された心電図では、心拍数は50/分以上70/分未満の範囲にあります。選びやすい理由:R波が連続しているように見え、頻脈気味だと誤解する可能性。混同注意:洞性頻脈と、正常洞調律の区別。
- 5. この範囲は頻脈に該当しますが、提示された心電図の心拍数はこれよりも大幅に遅いです。正しくは:提示された心電図では、心拍数は50/分以上70/分未満の範囲にあります。選びやすい理由:心電図の読み取りに慣れていないと、R波の間隔が短く見え、頻脈と誤認する可能性。混同注意:R-R間隔の正確な数え方や、計算方法を忘れている場合。
国試ポイント
この問題は、標準的な心電図の記録速度(25mm/秒)において、R-R間隔から正確に心拍数を計算できるかを問う基本的な知識問題です。心電図の読み取りの基礎中の基礎であり、計算方法を確実に覚えている必要があります。
混同注意
心電図の記録速度が異なる場合の計算(例: 50mm/秒)や、不整脈などでR-R間隔が一定でない場合の心拍数計算(平均心拍数や3秒法など)と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、心電図のR-R間隔を正確に読み取り、記録速度に応じた心拍数計算式を正しく適用できているかを確認します。特に、記録速度が25mm/秒と50mm/秒のどちらであるかに注意し、計算ミスがないように慎重に解く必要があります。
関連知識
・心電図の記録用紙の横軸(時間)と縦軸(電圧)の読み方。・正常洞調律の心拍数の基準範囲。・徐脈、頻脈の定義。・心電図の誘導の種類と特徴。