ホルモン負荷試験について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ホルモン負荷試験の主な目的は、特定のホルモンの分泌が正常に行われているか、またその異常がどの部位(例:視床下部、下垂体、末梢腺)に起因しているかを評価することです。刺激物質や抑制物質を投与し、血中ホルモン濃度の変動を測定することで、各内分泌器官の機能的予備能や反応性を調べます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ホルモン負荷試験は、特定のホルモンの分泌を刺激したり抑制したりすることで、そのホルモンを産生する器官や、その上位の調節機構(例:視床下部-下垂体)の機能状態や異常部位を評価する目的で行われます。
- 2. 分泌異常が疑われるホルモンそのものを投与するのは補充療法や薬物治療であり、負荷試験とは異なります。負荷試験では、疑われるホルモンを分泌させる刺激ホルモンや、分泌を抑制する物質を投与します。正しくは:分泌異常が疑われるホルモンを分泌させる刺激物質、または分泌を抑制する物質を投与します。選びやすい理由:「ホルモン」というキーワードから、直接ホルモンを投与するイメージが連想されやすいため。混同注意:ホルモン補充療法と混同しやすい。
- 3. ホルモン負荷試験の種類によっては、絶食が必要な場合もありますが、全てが前日夕食からの絶食を必要とするわけではありません。例えば、経口ブドウ糖負荷試験は当日の朝食からの絶食ですが、一般的なホルモン負荷試験では必ずしも前日夕食からの絶食は必須ではありません。個々の試験によって指示が異なります。正しくは:検査の種類によっては、特定の期間の絶食が必要な場合があります。選びやすい理由:多くの血液検査や一部の生理機能検査で絶食が指示されるため、一般的な検査前準備として選びやすい。混同注意:血糖値測定を伴う経口ブドウ糖負荷試験など、特定の絶食が必要な検査と混同しやすい。
- 4. 一部の複雑な負荷試験や、結果観察に時間がかかる場合、副作用のリスクがある場合は入院が必要となることもありますが、多くのホルモン負荷試験は外来で行うことが可能です。例えば、TRH負荷試験やACTH負荷試験などは外来で行われます。正しくは:検査の種類や患者の状態によっては、入院が必要な場合もありますが、多くは外来で実施可能です。選びやすい理由:負荷試験という響きから、身体に負担がかかる、時間がかかるといったイメージで、入院が必要だと推測しやすい。混同注意:治療目的の入院や、他のより侵襲性の高い検査入院と混同しやすい。
国試ポイント
ホルモン負荷試験の目的、方法の原則、および一般的な検査前後の看護について問われます。特に、何のために行うのか(診断目的)と、どのような物質を投与するのか(刺激ホルモンや抑制物質)が重要です。
混同注意
ホルモン補充療法、一般的なホルモン測定(基礎値)、他の検査(例:CT、MRIによる画像診断)と混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合は、各ホルモン負荷試験の具体的な名称と、そこで投与される物質、およびその試験で評価される内分泌腺の組み合わせについて問われる可能性があります。
関連知識
主要なホルモン(甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、成長ホルモンなど)とその調節機構(視床下部-下垂体-標的腺系)、各ホルモン負荷試験(TRH試験、ACTH試験、GHRP-2試験、インスリン低血糖負荷試験など)の具体的な手順と判断基準。