乳癌の自己検診法の説明で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
乳がんの自己検診では、視診と触診を組み合わせます。視診では、鏡を見て乳房の大きさ、形、左右差、乳頭の陥没、皮膚の色調変化やへこみ(ディンプルサイン)がないかを観察します。これらは乳がんの重要な兆候となるため、皮膚のへこみの有無を確認することは自己検診の正しい方法の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 月経が始まる前はホルモンの影響で乳腺が張ったり硬くなったりしやすく、しこりなどの異常を見分けにくいため不適切です。正しくは:月経が終わってから数日後に行うのが適切です。閉経後の場合は、毎月特定の日を決めて行います。選びやすい理由:月経周期を意識すること自体は正しいアプローチであるため、選択肢として魅力的です。しかし、具体的なタイミングが誤っています。混同注意:月経周期と乳房の変化の関係性、および自己検診の最適な時期。
- 2. 乳がんの自己検診は、乳房の変化に早期に気づくために、毎月1回定期的に行うべきです。年に1回では異常の見落としのリスクが高まります。正しくは:月に1回定期的に実施することが推奨されます。選びやすい理由:医療機関での検診(マンモグラフィなど)が推奨される頻度(年に1回または2年に1回)と混同しやすいためです。混同注意:医療機関での乳がん検診の頻度と自己検診の頻度。
- 3. 乳房の触診では、指の腹(第2~4指の指紋部)を使って行います。指先は面積が小さく、しこりを正確に捉えにくいため不適切です。正しくは:指の腹(第2~4指の指紋部)を使って乳房に触れて確認します。選びやすい理由:「触れて確認する」という行為自体は正しいですが、具体的な触診方法が誤っているため、細部の知識が不足していると選びやすいです。混同注意:触診の基本的な手技(指のどの部分を使うか)。
- 4. 正解。この説明は正しいです。乳房の皮膚のへこみ(ディンプルサイン)は、乳がんが皮膚の下の組織に浸潤して皮膚を引き込むことによって生じることがあり、重要な視診の所見の一つです。選びやすい理由:具体的な観察ポイントとして非常に重要であり、視診の基本であるため、正しい知識を持っていれば選びやすいです。混同注意:乳がんの他の視診所見(乳頭陥没、皮膚の色調変化、ただれなど)。
国試ポイント
乳がんの自己検診の正しい手順と観察・触診のポイントを理解しているか。
混同注意
自己検診と医療機関での検診(マンモグラフィ、超音波検査)の違い。自己検診は早期発見のきっかけであり、診断を確定するものではない。
次に同じ論点が出たら
乳がんの自己検診に関する問題が出た場合、視診と触診の両面から、いつ、どのように行うべきか、具体的な観察・触診のポイントが記述されているかを確認して判断します。
関連知識
乳がん検診の推奨年齢と頻度、乳がんの危険因子、乳がんの主な症状(しこり、乳頭からの分泌物、皮膚の変化、腋窩リンパ節の腫脹など)。月経周期に伴う乳房の変化と自己検診の最適な時期(月経終了後数日)についても関連知識として重要です。