労働者災害補償保険法に規定されている保険者はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
労働者災害補償保険法第2条において、「この法律による災害補償に関する事業は、国がこれを行う。」と明記されており、国が保険者であることが定められています。具体的には、厚生労働大臣がこの事業を管掌します。これは社会保険制度における国の責任を示す重要なポイントです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。労働者災害補償保険法において、保険事業の運営主体、すなわち保険者は国であると明確に定められています。厚生労働大臣がその業務を管掌します。
- 2. 事業主は労働者災害補償保険の保険料を負担する義務がありますが、保険事業を運営する保険者ではありません。正しくは:労働者災害補償保険の保険料を負担するのは事業主です。選びやすい理由:労災保険の費用を負担する立場であるため、保険運営にも関与すると誤解しやすいかもしれません。混同注意:保険料負担者と保険者(運営主体)の役割を混同しやすいです。
- 3. 市町村は地方公共団体であり、労働者災害補償保険の保険者ではありません。一般的な福祉サービスや住民サービスを提供しますが、国の社会保険制度の運営主体ではありません。正しくは:市町村は国民健康保険や介護保険の一部の運営に関与することがありますが、労働者災害補償保険の保険者ではありません。選びやすい理由:地方自治体が公的な役割を担っていることから、社会保険の一部も管轄していると錯覚する可能性があります。混同注意:地方自治体の役割と国の社会保障制度の役割を混同しやすいです。
- 4. 都道府県も地方公共団体であり、労働者災害補償保険の保険者ではありません。労働基準監督署などは都道府県内にありますが、それ自体が保険者ではありません。正しくは:都道府県は国民健康保険や介護保険の一部の運営に関与することがありますが、労働者災害補償保険の保険者ではありません。選びやすい理由:市町村と同様に、地方自治体が社会保険の一部を管轄していると誤解しやすいです。混同注意:地方自治体の役割と国の社会保障制度の役割、特に労働基準監督署の役割を混同しやすいです。
- 5. 健康保険組合は健康保険法の規定に基づき設立される法人であり、健康保険事業の保険者ですが、労働者災害補償保険の保険者ではありません。正しくは:健康保険組合は健康保険事業の保険者です。選びやすい理由:どちらも社会保険制度の一部であるため、混同しやすいです。混同注意:健康保険と労災保険という異なる社会保険制度の保険者を混同しやすいです。
国試ポイント
社会保険制度における各制度(医療保険、年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険)の基本的な仕組み、特に保険者と被保険者、保険給付の種類、保険料の負担者などを正確に理解しているかが問われます。本問は、労災保険の最も基本的な運営主体に関する知識を問う問題です。
混同注意
各社会保険制度の保険者が異なるため、それぞれの制度の保険者を混同しやすいです。特に、健康保険(市町村、健康保険組合、協会けんぽなど)や国民年金(国)との違いを明確に理解しておく必要があります。また、保険料の負担者(事業主、被保険者)と保険者(運営主体)を混同することもあります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、労災保険の保険者だけでなく、他の社会保険制度(健康保険、雇用保険、年金保険、介護保険)の保険者が誰であるか、またそれぞれの制度の保険料の負担者や主な給付内容についても問われる可能性があります。各制度の目的と基本構造を体系的に学習しているかを確認するでしょう。
関連知識
・労災保険の目的:業務上の負傷、疾病、障害、死亡に対して保険給付を行い、被災労働者やその遺族の保護を図る。・労災保険の対象:原則として、労働者を使用する全ての事業に強制適用される。・労災保険の財源:原則として事業主が全額保険料を負担する。・関連法規:労働者災害補償保険法、労働安全衛生法。・他の社会保険制度の保険者:健康保険(全国健康保険協会(協会けんぽ)、健康保険組合、市町村(国民健康保険))、介護保険(市町村)、雇用保険(国)、年金保険(国(日本年金機構が実務を担当))。